企業の人事担当者・卒業生に聞く/メディア

課題で100ページの本を一人で作った経験が今の仕事に活きています

株式会社集英社

セブンティーン編集部で働く卒業生の大塚理紗子さん

今年8月に創業100周年を迎える出版最大手。『Myojo』『りぼん』『週刊少年ジャンプ』『non-no』など数々の人気雑誌を出版し、そこから『ONE PIECE』『鬼滅の刃』など数多くの世界的人気作が生まれている。現在は出版のみならず、コンテンツを基盤としたデジタル化やIP活用を拡大させ、ゲームやグローバルなグッズ・アート展開など、事業領域の拡大を図っている。
https://www.shueisha.co.jp/

2026年1月更新


否定する人がいない環境だったから臆せずに自分らしく挑戦できた

大塚理紗子さん
大塚理紗子さん

2025年|芸術学科卒

株式会社集英社
セブンティーン編集部

昨春に入社し、6月からセブンティーン編集部で編集者として働いています。季刊雑誌の編集、インスタグラムの運用や動画コンテンツ作成など、仕事は多岐にわたります。雑誌ではモデルさん25人を立て、仮装する企画をひとりで初めて担当してやりきったことは、一生忘れないと思います。日々の業務は、実は学生時代と地続きなので、臆することなく取り組めています。

大学1年生の時に1年間かけて学んだ『ことば』の授業で、100ページの本をゼロからひとりで作り上げる経験ができたことが大きかったです。タイポグラフィ、装丁、執筆、インデザインの作業など、すべてを学べる授業で、私はパンのレシピ本を完成させました。つど先生から講評を受け、実際の編集作業は困難なこともありましたが、この経験がいまの職業の原点になっています。

また、大学4年次に元編集者の小川敦生先生のフィールドワーク設計ゼミでのアート誌を作る経験も貴重な学びで、取材を行い、記事を書き、添削してもらう中で、言い回しや言葉の選び方、言いたいことを伝えるための文章構成など、文章力がついたことは今の仕事にも活きる実践的なものでした。それに、先生との距離がものすごく近いことも大学の魅力で、自分が書いた記事に対して先生が本気で返してくれるなど、幸せな環境でした。

友達との関係でいえば、何か発言しても、「何それ?」と否定されるのではなく「なんか面白そう!」といつも前向きな反応が返ってくる。自分が認められ、個性として見てくれるんです。また、フード雑誌のインターンで実際に雑誌を作る友達など、身近に雑誌の世界を感じられ、他にも様々なことに挑戦している人が多く刺激的でした。ディスカッションをする機会も多く、皆で話し合いながら分析を深めていくんです。他者の考えを知り、自分にはない価値観やその不思議さに出合う。人と意見を交わすことが当たり前だった経験は、社会人になってからの強みになっています。そうした習慣によって、自分というものも見えてきて、小川先生からも「行動力があるね」と言われたことがあり、「そうなんだ」と自覚してからは意識的に行動・没頭するようになりました。

後輩に伝えたいこととしては、OG訪問を受ける機会があるのですが、どこかみんな自信がない様子が伺えます。話を聞くと、面白い取り組みをしているのに、「就活で話せるほどでない」と言われて。実際は魅力的な活動をしているので、自己肯定感を高く持ってもらえたらと思います。