家村ゼミ展2018 今年は、泉 太郎!

期間:10月15日(月)〜 10月27日(土)
開場:10:00 〜 18:00
会場:多摩美術大学 八王子キャンパス
   アートテーク・ギャラリー

展覧会タイトル:
※展覧会タイトルは生き物のように変化します

余地の声
余地の市
反面、人
紀行
反対まで
スローカット/述べる/

ベリーニューチーム
ニューチーム/オールドスクール
影の底、鮭の腹
ハウンドブック&バック
おウィークエンド

ミュージック/ミュージッシャン
ボードのレール
あの子が自慢の草履取り
多摩州
若い仙人の山、沸騰して溶ける
その山どけ
太陽にさらけ出す概要、九つの詩
甲羅に書き削った詩の踊り
光る詩
「ジャイアンアントキリング」の続編
「アントキリング」の続編
薮蛇行動学
草刈り
ツアーファイル
ハイランズ
スクランブルタイランド
猿、鳥たち
「お眠り、炎、羽根たちの瞬き
「お眠り、炎、水膨れの枕」
「お眠り、炎、点の石」
sony vs panasonic
うるさい扉のナビゲーションフック
ナビゲーションフット
生命にかかわること



ご挨拶:

家村ゼミ展 2018 では、「今年は、泉太郎。」を唯一のキーワードに、作家・学生・教員が完成を定めない進行形のドキュメントとして、一つの「展覧会」の形を示すに至りました。

泉太郎は、映像、パフォーマンス、ドローイング、絵画、彫刻、さらには言葉といったさまざまなメディアを綯交ぜに組み合わせ、私たちが日頃あたり前だと思っている行為や規則を思わぬ方向から脱臼させる作品を、独特のユーモアとともに提示してきました。それらは一見して無意味でナンセンスに見えるものの、見慣れぬ日常の姿やあり得たかもしれない可能性の世界を見せてくれます。

今回の展覧会タイトルは、『余地の声......生命にかかわること』と、とても長いものです。ところどころ消えかかったように見える部分も、タイトルの一部です。そしてこのタイトルは、今後、一部あるいは全部が変わる可能性があります。それでも、仮タイトルではありません。制作プロセスも含めての、ひとつづきに起きることすべてをひっくるめて「展覧会」なのです。泉太郎という作家と出発することを決めた時点から、本展はすでにはじまっているのです。

そもそも展覧会とは何でしょうか。「作品」が陳列され、鑑賞者がそれを受け取る、あるいは鑑賞者がそこに巻き込まれる場を展覧会というのであれば、展示が終わったその一瞬が、展覧会の「完成」ということになるでしょう。しかし、私たちが今まさに地表と呼ぶものがやがて地層となっていくように、考える過程そのものを運動体として提示する行いを指して展覧会と呼び、どこまでいっても決定打のない、定まった形をもたない、突然変異をも歓迎する様態の可能性を、泉太郎とともに探っていこうと考えています。





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