3-24
Top News
(6) 秋山孝最新情報
up date:2004-07-02   



Akio Kanda ,remember
7.Mar.2004

「神田昭夫を偲ぶ会」
2004年3月7日 (update 040427 kawa)

会場風景



"The Kuwasawa Design School,Graduation Works,Examination and Comment"
10.Feb.2004

「桑沢デザイン研究所・卒業制作採点講評」
2004年2月10日 (update 040427 kawa)

講評の様子



"The Society of Publishing Arts,Bill document"design
Illustration : Takashi Akiyama , Fed.2004 issue

「2004年度日本図書設計家協会・議案書」デザイン
イラストレーション:秋山孝 2004年2月 (update 040427 kawa)


The Society of Publishing Arts,Bill document,297×210mm

"The Society of Publishing Arts,General meeting"
21.Fed.2004

「2004年度日本図書設計家協会・総会」
2004年2月21日 (update 040427 kawa)

総会・会場風景



Tama Art University,Lifelong learning program lecture,
Lecture,"Let's enjoy illustration"
instructor:Takashi Akiyama,26.Mar.2004

多摩美術大学・生涯学習講座
「なんでも絵本」講義
講師:秋山孝・2004年3月26日 (update 040427 kawa)

講義風景



"The Book Design",Society of Publishing Arts
"Illustration is like a stream of thoughts. It eventually becomes the ocean."

Text:Takashi Akiyama,Mar.2004 issue

 本の形をした会報「装丁ing」「イン・アンド・アウト」(日本図書設計家協会発行)原稿
「イラストレーションは思想の小川のようなものだ。それはやがて海になる。」

原稿:秋山孝・発行日:2004年3月(予定)

「イラストレーション学の確立」
多摩美術大学の共同研究で「イラストレーション学の確立」を旗印に1998年から「イラストレーション研究・Illustration Studies」をスタートした。多摩美術大学は、日本のなかでイラストレーションの教育が進んでいて、しかも、優秀なイラストレーターを最も多く輩出している実績のある大学である。それには創設者杉浦非水をはじめ、山名文夫らの卓越したイラストレーターの指導が大きな要因になっていることは間違いない。図案科からグラフィックデザイン学科へとつながる学科の歴史からも必然といえよう。 そこにおいて、意外とイラストレーションに対して、これといった確固たる概念や理念を見い出すことが学門としてできなかった。学問的研究が、体系的になされていないため、ぼくのテーマである「ビジュアルコミュニケーション表現の可能性」を基にぼくが代表となり、研究プロジェクトを立ち上げ、イラストレーション学の確立を目指すこととなった。そして、研究書、技法書、展覧会カタログなどを発行し、発表している。
イラストレーションは、文字によるコミュニケーションとは異なり、絵(図像)を使用したビジュアルコミュニケーションをなりわいとしている。イラストレーション表現は、一目で理解でき、インターナショナルな視覚言語の役割を持っている。その能力は、最近は高く評価され、ビジュアル時代とも言われている。とくに若いジェネレーションには、イラストとよんで、絵画などと区別 してオシャレな趣味であったり、コンピュータのちょっとしたアイコンにしたり、ポストカードに描いたり、身近なビジュアル表現になっている。文字では、伝達しずらい感覚や感性を絵で表現して、美的なコミュニケーションを実現している。 イラストレーションは、あくまでもメディアのなかで活躍するビジュアル表現のため、一般 ではなかなかその構造の理解が困難である。つまり、15世紀に発明された印刷メディアから現代の電子メディアによるIT革命まで理解し、さらに絵画的思想なども研究しなければならないからである。

「イラストレーションの講座」
1994年にイラストレーションの講座を担当して以来、「イラストレーションとは何か」という疑問が沸き起こってきた。それ以前もイラストレーションについてはそれなりに研究をしてきたが、さらに深く思考することになった。
世界のグラフィックデザイナーやイラストレーターに「イラストレーションとは何か」という質問をし、その取材を試みている。そこからイラストレーションの生きた言葉を見つけだし、新たなイラストレーションの概念をつくりあげようという試みである。それにともない、大学の講座ではイラストレーションというひとつの枠組だけの講座ではなく、その専門分野から考えられる多目的な講座を設けた。さらに静止画としてのイラストレーションから、動画としてのアニメーションの講座を導入した。
そのひとつに、「コンセプチュアル・イラストレーション」という講座を設け、1995年から計画的に指導と研究をしてきた。それは、イラストレーションの役割について美術の各分野との違いを見つけだし、機能や目的の側面 から導き出したものである。あくまでもさまざまな分野を行き来し、新たに発生するメディアを前提に考えなければイラストレーションではない、ということに行き着いた。
学生の作品集を出版する目的は「イラストレーションは、メディアを通過することによって成立するビジュアルコミュニケーション表現である」ため、印刷の体験が重要であると考えているからである。この経験を生かし、各自の表現を広げ、積み重ねることによってイラストレーションの独自性を理解し、大学に於ける学習の一つになることを目指している。
ここにある図版の作品集は、グラフィックデザイン学科、表現デザインコース・イラストレーションクラス(3年生)の作品で、コンセプチュアル・イラストレーション講座の「Dictionary of Visual Language A to Z」「AからZまでの言葉を一語選択し、各自のイラストレーション辞典をつくる」という課題と、藤掛正邦講師が担当する立体イラストレーション講座の「ロボット」という課題、また表現デザイン講座では「メッセージイラストレーションポスター / テーマ:自然、人間、人工物」という課題である。ここでの学習は、他分野とイラストレーションの違いを見つけ、魅力的なフィールドであることを認識し、ヴィジュアルによる豊かなコミュニケーションを経験する。そして「学生の自主性」を重んじ、「知的意欲」を高揚させ、「各自の問題意識」を認識させる。それが、イラストレーションで表現することにおいて、最も重要なことだと考えるのである。

「イラストレーションは思想の小川のようなものだ。」
1998年6月にイラストレーション学の取材をワルシャワで行なった。その結果 、表現すること、イラストレーションの可能性、個人のスタイルについて、かいつまんでまとめてみると下記のような考えが整理できた。従来のイラストレーションに対する考え方が、21世紀に向かって新たな考えが提案された。

―表現することに思想がある―
フィンランドのデザイナーのタパニ・アルトマ氏はイラストレーションとは何か、という質問に「イラストレーションは思想の小川のようなものだ。それはやがて海になる。」と答えた。それは、いかにもフィンランドのポスターの父と呼ばれるだけあって、ビジュアル表現の力に対する自信と確信のある実態をともなった証言のように思われた。イラストレーションには、やはり深いその人の考え貫かれたものがなければ、ビジュアルコミュニケーション表現をすることが出来ない、ということをよく読み取ることが出来る。さらに、イラストレーションをメディアの中でデザインすることで、それを新たに、より熟成した表現にするという例えをよく理解出来た。

―イラストレーションの可能性―
ワルシャワの取材を通して、イラストレーションという言葉の解釈の違いがあることを知った。従来の説明画的イラストレーションと位 置付けているが、それとは違って、新しいメディアに対応したビジュアルコミュニケーションの能力を持った表現者がいることが分かった。さらに、おしなべて従来の説明画的なイラストレーションではなく、さらに一歩前進したコミュニケーションの表現を模索していることが言葉から読み取れた。また、従来の絵におけるコミュニケーションの概念を越えるためには、そこにどのような思想を持たなければいけないかと葛藤を繰り返す表現者を見た。
取材した表現者達は、イラストレーションの持っている能力をさらに魅惑的に現代において理解している。つまり、イラストレーションのビジュアルコミュニケーション表現の今後の可能性をここから導きだすことができるだろう。

―イラストレーション表現の個人のスタイル―
なぜ、自分のスタイルの必要性を皆が主張するのだろうか。オリジナルな表現で人の心をつかみ、さらにイラストレーションのもっている機能を果 たしたいという他のジャンルには見当たらない考えが見えてくる。このあたりにイラストレーションの持っている必要性がまさに現代において見い出すことが出来る。
レフ・マエフスキは「世界中でコミュニケーションの方法は変化しているが、これから先は、よりパーソナルなコミュニケーションになるだろう。」と予見している。そこには、オリジナルな自分のスタイルがあることで、ビジュアルコミュニケーションの深さを追求し、実現出来ることを目指している。
そしてさらに、ピオトロ・ムドゼニエッツは「イラストレーションとデザインはひとつだ」と語った。
(2004年3月5日 秋山孝 多摩美術大学教授)

多摩美・ヘルシンキ美術大学イラストレーション共同授業・展覧会カタログ
  新しいイラストレーション入門(誠文堂新光社)・技法書テキスト   研究書・イラストレーションスタディーズ(多摩美術大学)

イラストレーション・学生展ポスター
コンセプチュアル・イラストレーション展・会場風景 メッセージ・イラストレーション展・会場風景

イラストレーション・授業風景・多摩美術大学


イラストレーション・学生展ポスター
シュールレアリスム・イラストレーション展・会場風景




学生イラストレーション作品・卒業製作・千田昇平
イラストレーション研究・インタビュー・シーモアクワスト・スタロヴェイスキ・アルトマ・シュヴェイジ・バラン・ソマーズ・ロソハ、他

(update 040414kondo)



"I and red shoes"Exhibition
Tokyo Illustrators Society (TIS)
20 May 2004 - 31(Yurindo Gallery Yokohama Isezaki Chou)

東京イラストレーターズ・ソサエティ(TIS)展覧会
「私と赤い靴」展 参加
会期:2004年5月20日(木)〜5月31日(月) 
会場:株)有隣堂本店ギャラリー 横浜市中区伊勢佐木町1-4-1(有隣堂本店ビルB1)
主催:東京イラストレーターズ・ソサエティ・株式会社有隣堂

  【作品コメント】
「赤い靴」
すでに名作童謡、野口雨情作詞、本居長世作曲「赤い靴」のなぞ解きや誕生の謂われは、有名な話なのでぼくがとやかく言う必要はありません。なにしろ「赤い靴」の赤のイメージが強く、赤一面 の中に横浜の波止場から船が出港する情緒的な可愛らしさを描きたかった。童謡の持っている穏やかでほの悲しいロマンチックな感情は、子供たちが生長してゆく過程にとって重要な要素だと思っています。音楽と詩と絵は、お互いに響きあい、美しい音色を奏でます。その余韻をぼくは赤の色と小さな船で現してみました。現在では、このような情緒はあまり見当たらないが、この曲を聞くたびに切なくなったり、感傷にふけったりする魔力があります。おそらく何百年たっても「赤い靴」は歌いつがれていくでしょう。(2004.04.08)
Red Shoes / 2004 / 210 x 210 mm / acryl gouache    


(update 040414kondo)


Interview about "Character",International Herald Tribune/The Asahi Shimbun (English paper)
Written by Miyuki Kondo, International Herald Tribune / The Asahi Shimbun,21-22.2004 issue

ヘラルド朝日新聞(英字紙)より「キャラクター」について取材を受ける
記者:近藤深雪・インターナショナル・ヘラルド・トリビューン/朝日新聞社・2004年21日-22日版 (update 040304 kawa)




[International Herald Tribune/The Asahi Shimbun, 2004.21-22 edition,extraction]
But for some,Kitty's broad and long-lasting appeal is a mystery. The secret lies in Kitty's simple look, according to illustrator Takashi Akiyama, a professor at Tama Art University in Tokyo."Its simplicity can be linked to a Noh mask.At a glance, the dot eyed face without a mouth looks expressionless.But the simplicity stirs your imagination.Thus, you never get bored, even if you see Kitty every day," he says. ("30 years on,Kitty still the world's most beloved cat"Written by Miyuki Kondo)

【ヘラルド朝日・2004年21日-22日版・抜粋】
長く多くの人に支持されているキティーの魅力はミステリーです。 イラストレーターで、多摩美術大学教授の秋山孝氏によれば、秘密はキティーのシンプルな顔の表情にあるといいます。「そのシンプルさは、能面 のような研ぎ澄まされたものです。パッと見ると、口がなく目も点で、その顔は無表情に見えますが、シンプルさが私たちの想像力をかき立てます。たとえ私たちが、毎日キティーを見ても、決して私たちは退屈することはありません。」と秋山氏は語っています。(記者:近藤深雪)



Catalog"International Poster Exhibition in Hana Haru Festa 2003"
Organizer : Poster Gallery Executive committee,Mar.2004 issue (Tokushima)

「第4回国際ポスター展inはな・はる・フェスタ・図録」掲載
主催:ポスターギャラリー実行委員会事務局・2004年3月発行(徳島) (update 040427 kawa)

(写真左)「第4回国際ポスター展inはな・はる・フェスタ・図録」・(写 真右)第4回国際ポスター展・会場風景2003年4月27〜29日




"The Book Design",Society of Publishing Arts
About Great Characters
Text:Takashi Akiyama,Mar.2004 issue

「装丁ing」・日本図書設計家協会
「イラストレーション集・グレートキャラクターについて」
「イラストは原始的であるがゆえに伝達力は強力である」
原稿:秋山孝・発行日:2004年3月(予定) (update 040220 kawa)


人類が誕生して以来、それぞれの想いを表現し、伝える試みをしてきた。その中で本の能力は、計り知れない魅力をもっている。ひとつは、ことば(文字)と絵(図像)を体系的に組み立てることができ、人間の記憶だけでは記録不能な情報をまとめることができる。そうすることによって理解しえない情報内容を視覚で認識することができる。
そこで、1989年からぼくの描いたイラストレーションを整理し、まとめ、イラストレーション集を制作してきた。全巻で、今のところ11巻目となった。総頁2,664頁で、イラストレーションの作品点数が総計で4,654点になる。
他に出典一覧や、その他のデータが記載され、2004年の現在もなお制作は続行している。

このイラストレーション集は「ビジュアルコミュニケーション辞典(視覚伝達辞典)」を作りたいというぼくの念願である。つまり「人間のもっているもうひとつのことば」をひとりの作者によるビジュアルコミュニケーションの目で体系化し、辞書化するのである。ぼくはイラストレーションを通 じて、常にその時代を反映し、前向きなメッセージとして発信し続けている。この積み重ねは、いわばイラストレーションによる20世紀から21世紀の記録なのだ。
イラストレーションは、視覚だけにおける刺激情報で、ものを伝える手段であり、原始的なコミュニケーションである。そして原始的であるがゆえに、その伝達力は強力である。

ぼくの作りたい辞典は、百科事典のようなものとは違う。ただ説明的な羅列だけではなく、作者の一個人の深い人間性からしぼりだされた、視覚情報としてのイラストレーションの魅力的な、ビジュアルコミュニケーション辞典を目指している。内面 の微妙な表現を含んだ一枚のイラストレーションがこの辞書から読み取れることを考えれば、斬新なアイデアであることは間違いない。だが、未だ4,654点という数しかないデータ量 ではこれを確固たるものにするまでにあまりにも少なすぎる感がある。試みとしては、面 白いのだが、時間がかかる作業を理解していただきたい。ある形にまとめるということは知的作業にはプロセスとして絶対的に必要なのである。そのために作業はまだまだ続く。(図書設計家協会 「装丁ing」 [?] 装丁スタイル原稿 2004年02月19日)


イラストレーション集 「Takashi's Characters Book」 「Words of the Left Handed」 「The Great Characters-1 ̄9 Takashi Akiyama」1989〜2001
  "Great Characters-9 Takashi Akiyama"




The journal of The Association of Swedish Illustrators,
TECKNAREN (The Illustrator) Special issue "SASHI E GA KA"

Cover Illustration : Takashi Akiyama, 22.Jan.2004 issue,Editor:Anders Suneson,
The Association of Swedish Illustrators (Sweden,Stockholm)

The Association of Swedish Illustrators機関誌
TECKNAREN (The Illustrator)特別号・挿絵画家
掲載
カバーイラストレーション:秋山孝 、2004年1月22日発行・編集者:アンダース・スネソン、
The Association of Swedish Illustrators(スウェーデン・ストックホルム) (update 040217 kawa)

TECKNAREN (The Illustrator) covers news and articles concerning artists, illustrators and graphic designers.
TECKNAREN (The Illustrator) aims at providing information, initiating debates and increasing the knowledge of those wide areas of expertise in which the members are professionally active. The journal also contains entertainment, union bulletins, updates concerning grants, awards, competitions and more.
TECKNAREN (The Illustrator) is a memberエs journal that reaches readers in the design field and beyond.
(In swedish only.)

TECKNAREN (イラストレーター)は、The Association of Swedish Illustratorsの、
イラストレーションとグラフィック・デザインに関してのニュースを提供している機関誌です。
TECKNAREN (イラストレーター)は情報提供し、討論し、そしてメンバーが活発に広域の専門的知識を増やすことを目指します。


 

TECKNAREN (The Illustrator) Special issue "SASHI E GA KA"
,cover Illustration:Takashi Akiyama
  TECKNAREN (The Illustrator) Special issue "SASHI E GA KA",Takashi Akiyama's page




New poster/The 100th anniversary of Witold Gombrowicz.
Illustration,Design : Takashi Akiyama,05.Feb.2004

新作ポスター完成・ゴンブロヴィチ生誕100周年記念
イラスト、デザイン:秋山孝・2004年2月5日  (update 040210 kawa)



Witold Gombrowicz 100th anniversaryposter
  The competition held in commemoration of the Polish writer, the birth the 100th anniversary of Witold Gombrowicz.
It is the poster produced for"Konkurs na plakat poswiecony mysli Witold Gombrowicza"
[Organisers]
Poster Museum at Wilanow-Division of the National Museum in Warsaw
Polish Poster Foundation,Ateneum Foundation
[Theme]
"Running away presupposes the will to run away. (Ferdydurke) "

ポーランドの作家、ゴンブロヴィチの生誕100周年を記念して行われるコンペ、
「Konkurs na plakat poswiecony mysli Witold Gombrowicza」のために制作したポスターです。
主催 :ポーランド・ワルシャワ・ヴィラノフポスター美術館
テーマ :「逃走することは逃走する意志を前提とする」(フェルディドゥルケ)
   



Exhibition,"Fusion Calendar Exhibition 2004"
05.-10.Apr.2004 (Shizuoka,Nihondaira Hotel)

「Fusion・2004私カレンダー展」参加
2004年4月5日〜10日・(静岡・日本平ホテル・瑞光の間)
(update 040217 kawa)

「Fusion・2004私カレンダー展」は、日本平ホテルの展示後、韓国・プサン・ロッテギャラリーにて「2004カレンダー展日韓交流展」として開催される予定です。

Calendar Illustration:Takashi Akiyama
   



●My Skip vol.38 2004年03月号

「Illustration Studies-11 Tama Art University」ポスター
2003/1030 ×728 mm/ Serigraphy/Exhibition Poster

 
1994年に多摩美術大学でイラストレーションの講座を担当して以来、「イラストレーションとは何か」という疑問が沸き起こってきた。それ以前もイラストレーションについてはそれなりに研究をしてきたが、さらに深く思考することになった。その結果 、「イラストレーション学の確立」という旗のもとにさまざまな試みを行ってきた。
多摩美術大学は、日本の中で特にイラストレーションにすぐれた表現者が数多く輩出している実績がある。それには創設者杉浦非水をはじめ、山名文夫らの卓越したイラストレーターの指導が大きな要因になっていることは間違いない。図案科からグラフィックデザイン学科へとつながる学科の歴史からも必然といえよう。そこにおいて、意外とイラストレーションに対して、これといった確固たる概念や理念を見い出すことが学門としてできなかった。それで、ぼくのテーマである「ビジュアルコミュニケーション表現の可能性」を基にイラストレーション学の確立を目指すこととなった。
今回の出品作の「Illustration Studies-11,Tama Art University」は、多摩美術大学のイラストレーション学研究のためのもので、イラストレーション学研究の認知を国際的にさせるために制作したものである。1997年の「Fax Art Project Tokyo-Helsinki」展のポスターから数えると、11作目の Illustration Studies ポスターとなる。ポスターの持っている「人に伝える機能」は、十分果 たされている。これからも定期的にイラストレーション学研究のポスターを制作していきたいと考えている。イラストレーションを多角的に検証し、新たな方向と領域を発見すべく「Illustration Studies」の目的として意義あると考えている。
   
 

Illustration Studies,Booklet




Acryl Award 2003 Awarding Ceremony (Tokyo),
Turner Color Works LTD,13.Feb.2004 (Osaki,O-Museum)

「アクリルアワード2003・表彰式(東京)」出席

主催:ターナー色彩株式会社日・2004年2月13(大崎・О美術館)


東京、大阪会場にて表彰式が行われ、その後下記の日程で「アクリルアワード2003入選作品展」が開催されます。
【東京・大崎・О美術館】2004年2月14日〜2月18日 AM.10:00〜PM.6:30最終日5時まで
【大阪・天満橋・ART COURT Gallery】2004年2月23日〜2月28日 AM.11:00〜PM.6:00最終日5時まで
【名古屋・中区栄・電気文化会館 5F 西ギャラリー】2004年3月9日〜3月14日 AM.10:00〜PM.7:00



会場の様子 武蔵野美術大学前理事長・前田常作さんと秋山

Catalog,Acryl Award 2003,
Turner Color Works LTD,Feb.2004 issue,Design:Takashi Akiyama

「アクリルアワード2003」 入賞作品カタログ
ターナー色彩株式会社・2004年2月発行・デザイン:秋山孝 (update 04217 kawa)

【ターナー色彩株式会社ホームページ】  http://www.turner.co.jp/


  
Acryl Award 2003 2003 Catalog
Illustration:Sanjuro Imai
2002 Catalog
Illust: Daisuke Tamano
2001 Catalog
Illust: Toru Teranishi
2000 Catalog
Illust: Taichiro Kawanishi
1999 Catalog
Illust: Hiroshi Honma
1998 Catalog
Illust: Takashi Akiyama




"Funabashi Andersen Park" and "Sanbanse Bay Park"
Spring event poster

Illustration,Design : Takashi Akiyama,09.Feb.2004(Chiba,Funabashi park association )

ふなばしアンデルセン公園・三番瀬海浜公園・春のイベントポスター
「桜は大好き!」「潮干狩り」
イラスト、デザイン:秋山孝2004年2月9日(千葉・船橋市公園協会)
(update 04210 kawa)

潮干狩りができる期間:4月8日〜6月20日・詳しくは>http://www.park-funabashi.or.jp

「桜はだいすき!」ポスター/"We love cherry blossoms" poster、「潮干狩り」ポスター/"Shellfish gathering" poster



Lecture,"Illustration of the world"
instructor:Takashi Akiyama
24.Apr,22.May,26.Jun.2004 (Tokyu Seminar Be Shibuya)

「世界のイラストレーションを訪ねる 英・仏・米・ポーランド・そして日本」講義
講師:秋山孝・ 2004年4月24日、5月22日、6月26日(東急セミナーBE渋谷)  (update 040226 kawa)

 

日時・カリキュラム:第4土曜日・AM 10:30〜12:30

・4月24日(土)…第一回
「イラストレーションのはじまり」

・5月22日(土)…第二回
「英・仏・米・ポーランドのイラストレーションについて」

・6月26日(土)…第三回
「日本のイラストレーションの面白さ」

(日時・講座内容は多少変更になることがあります)

場所:東急セミナーBE渋谷 805教室

受付:JR渋谷駅南口バスターミナル前・渋谷東急プラザ7F・8F、10時〜20時(日曜は10時〜16時)祝日定休、[Tel] 03-3477-6277

イラストレーションの魅力は、絵でコミュニケーションが成立できるところです。それは、メディアの発達が作り上げたものと言えるでしょう。イラストレーションは、各国独特の発達があり、現代では、国際視覚言語として重要なコミュニケーション手段として活躍しています。イラストレーションを通 した今後もますます広がりを見せ、新たな「もう一つの言葉」としてタフネスさを持って展開していくことでしょう。今回は、イギリス・フランス・アメリカ・ポーランド・日本のイラストレーションを取り上げ、歴史や流れ、作品などをスライドで紹介しながら、イラストレーションの魅力やおもしろさにせまっていきます。

Illustration:John Tnniel,Alice in Wonderland
   


BMW Japan,"Mini 2nd Anniversary"
Exhibition,"MINI MINI MOTOR SHOW"
28.Feb-11.Apr.2004 (Tokyo,Osaka,Fukuoka,Nagoya)

BMW ジャパン・「Mini 2nd Anniversary」
「MINI MINI MOTOR SHOW
」参加
2004年2月28日〜4月11日(東京・大阪・福岡・名古屋)
(update 040224 kawa)

[Tokyo] 28-29.Feb.2004,open : 11:00-18:00,place : RoppongiHills"Arena"
[Osaka] 06-07.Mar.2004,open : 11:00-18:00,place : Namba Parks 2F"Canyon Coat"
[Fukuoka] 13-14.Mar.2004,open : 11:00-20:00,place : Fukuoka Tenjin Daimaru1F"Pasaju Hiroba"
[Nagoya] 10-11.Apr.2004,open : 10:00-20:00,place : Matsuzakaya Honten south bld.1F "Organ Hiroba"

Reference : Creation Gallery G8 : 03-3575-7915



Exhibition,"MINI MINI MOTOR SHOW,Isetan Shinjuku"
28.Jan-8.Feb.2004 (Tokyo,Shinjuku,Isetan)

「MINI MINI MOTOR SHOW・
伊勢丹新宿店」参加
2004年1月28日〜2月10日(新宿・伊勢丹新宿店1F)
(update 040127 kawa)

[Open] AM 10:00 - PM 8:00 [Tel] Isetan Shinjuku : 03-3352-1111 [Reference]Creation Gallery G8 : 03-3575-7915
Akiyama's Miniature car / 秋山のミニチュアカー




Tama Art University,Lifelong learning program lecture,Power of the art,
Lecture,"Let's enjoy illustration"
instructor:Takashi Akiyama
8.May.2004,pm2:00-4:00(Tama Art University,Kaminoge Campus)

多摩美術大学・生涯学習講座「芸術の意力」
「イラストレーションを見る楽しみ方」講義
講師:秋山孝・2004年5月8日(土)pm2:00〜4:00(多摩美術大学・上野毛キャンパス)  (update 040212 kawa)



Exhibition"You Are My Sunshine "
07.Feb-14.Mar.2004 (Ikebukuro,Sunshine 60 Sky Gallery)

「ユー・アー・マイ・サンシャイン展」参加
2004年2月7日〜3月14日(池袋・展望台スカイギャラリー)  (update 040116 kawa)

会場時間:am10:00〜pm8:00(会期中無休) 入場料:大人620円・小人310円(展望台入場料です) 主催:東京イラストレーターズソサエティ、サンシャインシティ

Illustration : Takashi Akiyama



Serigraphy / 2004 Graduation Commemoration / Kansai Collage of Culture & Arts,
Illustration : Takashi Akiyama 15.Dec.2003

「関西文化芸術学院」2004年度卒業記念版画制作
イラストレーション:秋山孝・2004年01月15日  (update 040203 kawa)


 
"Departure" 2004, 200 X187 mm,serigraphy,a Limited Edition 100 sheets (AP/Serigrapher 30,AP/Akiyama 20) "Growth" 2003 Graduation Commemoration Serigraphy  




Exhibition"New Year's Card Exhibition 2003"
07-11.Jan.2004 (Nagoya,Space Prism Designer's Gallery)

「年賀状展2004」参加
2004年1月7日〜11日(名古屋・スペースプリズムデザイナーズギャラリー)  (update 040116 kawa)
am11:00〜pm7:00(最終日はpm5:00まで)

 
2004 New Year Post Card Illustration,Design : Takashi Akiyama




Maria Kurpik Visiting Japan / Poland"Poster Museum in Wilanow"curator
13.Dec.2003

マリア・クルピクさん来日 / ポーランド・ワルシャワ・ヴィラノフポスター美術館館長」
2003年12月13日  (update 040120 kawa)

ポーランド共和国大使館主催により、ワルシャワポスタービエンナーレの主催者として日本でも知られる、ポーランド・ヴィラヌフの国立ポスターミュージアムよりマリア・クルピク館長を迎え、講演会が開催されました。

上段左から秋山孝、マリア・クルピク氏、UGサトー氏、青葉益輝氏、
下段中央、勝井三雄氏
   




16 New works / Takashi Akiyama Nagaoka Collection
19.Dec.2003 (Niigata,Nagaoka city)

「秋山孝長岡コレクション」にポスター作品16点追加
2003年12月19日・総作品数427点(新潟・長岡市)  (update 040120 kawa)

It passed, and had the exhibition which went into 3 times so far Nagaoka City had 【 415 works 】 with Takashi Akiyama Nagaoka collection which began in August, 2001 with a collection.
It is the work which is added newly this time and which was produced between 2001-2003 16 Works.
The number of works of Takashi Akiyama Nagaoka collection was 427 Works at present.

1999年からはじまった「秋山孝長岡コレクション」は、これまで3回にわたる展覧会を経て、415点の作品が長岡市にコレクションされてきました。 今回新たに追加された16点は、2001年〜2003年の間に制作された作品です。「秋山孝長岡コレクション」の作品数は、現在427点となりました。

  【秋山孝長岡コレクション履歴】
第一次秋山孝長岡コレクション:73点・ 第二次秋山孝長岡コレクション:71点・ 第三次秋山孝長岡コレクション:271点・ 第四次秋山孝長岡コレクション:16点・合計427点(040120

2001-05 Fgoppe's Wings,2001,1030 X 728 mm,Serigraphy,Exhibition Poster 2001-06 What's Justice?,2001,1030 X 728 mm,Serigraphy,Peace Poster 2002-01 Time Flies Like An Arrow,2002, 1030 X 728 mm,Srigraphy,Exhibition Poster

2002-02 Message Illustration Poster 2002,2002,1030 X 728 mm,Offset Printing,Exhibition Poster 2002-03 Illustration Studies 6,2002,1030 X 728 mm,Serigraphy,Exhibition Poster 2002-04 Small Art Exhibition,2002,1030 X 728 mm,Offset Printing,Exhibition Poster

2002-05 Jingle Triangle Bell Festival 2002, 2002,1030 ×728 mm,Offset printing,Event Poster 2002-06 Takashi Akiyama Poster,2002,1030
×728 mm,Serigraphy,Exhibition Poster
2002-07 Homage Jun Tabohashi (crane), 2002,1030 ×728 mm,Serigraphy,Exhibition Poster

2002-08 Homage Jun Tabohashi (turtle),2002, 1030 ×728 mm,Serigraphy,Exhibition Poster 2002-09 Homage Jun Tabohashi (koi),2002, 1030 ×728 mm,Serigraphy,Exhibition Poster 2003-01 Visualogue,2003,1030 ×728 mm,Serigraphy,Exhibition Poster

2003-02 Dessin (Illustration Studies-9),2003, 1030 ×728 mm,Serigraphy,Exhibition Poster 2003-03 Illustration Studies-11,2003,1030 ×728 mm,Serigraphy,Exhibition Poster 2003-04 Green Consumer,2003,1030 ×728 mm,Serigraphy,Campaign Poster

   
2003-05 This is a non-smoking facility,2003, 1030 ×728 mm,Serigraphy,Social Poster    




Takashi Akiyama Nagaoka Collection   ●My Skip vol.37 2004年02月号
「This is a non-smoking facility(ここは喫煙施設ではありません)」ポスター
2003/1030 ×728 mm/ Serigraphy/Exhibition Poster



  アメリカ最大の新聞「ワシントンポスト」から日本人のぼくにウィークエンド版表紙のイラストレーションの依頼がきた。テーマは「クリーン・ザ・エアー」で、喫煙をテーマとした内容だった。その掲載は2003年9月12日のカラー版の表紙となった。依頼がきたのはE-Mailで、ダイレクトにぼくのコンピューターに送信されてきた。なにしろ雑多なメールがほとんどで、重要なものなのか判断がつかないほど世界からやってくる。言語は英語が中心で日本人のぼくにとってみると、このスタンダードな言語は日本語と比較して難解なものだ。
しかし、IT革命は国境を越え、ぼくたちにコミュニケーションのシステムのかたちを変え、また時間の概念もすっかりスピードアップした。上記のワシントンポストのデスクとのコミュニケーションも英語と画像のやりとりで徐々に正確なものへと導かれながら仕事は進んでいく。だが一度も見たことのない顔や声を想像しながらコンピューターに向かう悲しさがあり、これが国際コミュニケーションだと思うとやるせない気持になる。
テーマの喫煙に対する問題は、日本もアメリカも同様に大きな議論する内容で、少しも差異を感じない。だからアメリカから日本人のぼくに指名されてもなにも不思議はないだろう。
今回のポスター作品は、このテーマに沿って何点かのイラストレーションを創作した中から、2点はワシントンポスト誌上に掲載され、もう1点のバリエーションの作品をB1ポスターのイラストレーションとしてデザインした。禁煙についてはぼくも異論はなく、禁煙に対して同感する。そこでビジュアルコミュニケーションの表現として、タバコのロケットに身体が縛られ飛ばされていくイメージを描き、キャッチコピーとして「This is a non-smoking facility(ここは喫煙施設ではありません)」とつけた。

   
 

The Washington Post Weekend / September 12.2003 / Illustration by Takashi Akiyama for The Washington Post / 320 x 280 mm 新聞/ワシントンポスト紙Weekend(米国版)/ 2003年9月12日/ イラストレーション:秋山孝/ 320 x 280 mm


前項へ
<--Previous Page
目次へ
Contents Page ^
次項へ
Next Page -->