出品番号:#28

作品名:Kinetic Plant

作者名:Hanna Saito

発表 :2011.7.17 多摩美術大学オープンキャンパス

素材 :
ガラス:ホットワーク(吹きガラス)、ランプワーク(酸素バーナー)
機構:ワイヤー、アクセサリー用金具、クランク機構(モーター使用)

寸法 :不明(台座込み)

説明文:
今の時代の、自然観、生命観を表現した。
今の時代、とは生物の仕組みが分子レベルで解明されつつある時代である。
複雑で神秘的に見える生物の仕組みが、単純な化学反応や、物理現象によって動いているということが、わかってきている。

そのことによって、生命・自然の神秘性は薄れるのだろうかか?
いや、そうではない。むしろ、生物の仕組みが細かいところまで解明されればされるほどに、それを学び、それをふまえて自然を感じることによって、その複雑さや不可逆性によって人間に容易に模倣することの出来ない自然の偉大さ、太古の人間が神を見いだした神秘性を、また違う角度から、より明快に感じることが出来るのではないか。
そういったことをふまえた、「自然」を表現した。

参照サイト:[動画] [作家HP] [制作プロセス]

講評:from inside
1)透明ガラスのレンズ効果が、新しいキネチックアート作品を生んでいる。
ガラス作品の常識的な照明方法(バックライト)でも撮影すれば、
雄蕊の臙脂色が、レンズ効果で変形して、迫力ある画像になるでしょう。情藝研究室のst
2)ガラスの花びら部分も、当初の角ばった表現から、レンズ状の効果を感じられるような、有機的な表現にしたところもよい。
花が開いたときに驚きを持って見れるくらい、もっと作り込めたらよい。
今後は花の部分がちゃんと本人の考えている通りに(ちゃんと閉じて開く、花びらの枚数など)出来て、台座を含む、傘を利用した部分や、見えて動く部分が素材感や、仕上げが納得出来るように、出来ればよいのではないか。
それにはちゃんと機械部分を図面を描いて注文するとか、機構を理解するとか、まだ若干ハードルが高く見える部分があります。
しかしその場合の’作り’が彼女の持ち味になるはずなのでがんばってほしいです。ガラス研究室のst
3)mt
4)ts

講評:from outside
1)
2)