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美大生の一人暮し、とりわけ大学院生の生活というものは、個人の自主性に任せられる所が多く、比較的時間を自由に使うことができる。その大半が制作か、それに関連していることに費やすこととなる。制作に関連した時間とは、実際に制作をしていなくとも、作品につながる行動、行為を指す。例えば、友人と夜遅くまでいろいろな話をすることや、一人でなにをするわけでもなく、漠然とテレビを見つめていたり、広く云えば皿を洗ったり、爪を切ったり、抜け毛を集めたりと、生活のあらゆることが作品を支えている。何故なら、私は日常をテーマに制作しているからである。生活がアートと深く関わっているのである。とりわけプライベートな時間にしていることや、なにもしていない時、言い替えればなにもしなくても良い時にこそ、私というものを感じているからである。昔から学校や塾をサボっている時の楽しさや、休みの日の安息感に身を包んでいる時に感じていた何か、楽しさと同時に明日のことも考え、準備する自分。そのような生活の中で自分を感じさせる事象を絵画で表現していきたい。 |
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