Works File
作者氏名: 福田 龍郎
Ryuro Fukuda
タイトル: 踏切
制作年月日: 1999.12.7
素材: パテ・木・ラッカー塗料・ビニール
サイズ: 120×65×45cm
メディア: インスタレーション
 

コメント: @私の制作方法は現在のところ、境界の概念のある日常の事物を用いてそこにある操作をすることで、私にとって末見であり、同時に既視感を想わせる有機的境界を創り出すということです。作品では今回の踏切のように「いかにも」なものを用いますが、毎回異なったものを選択していくことにしています。そんな「点」の続きが、後から見て線になってさえいれば、と思うのです。
A今回の作品の撮影場所は京王線高幡不動−百草園間の踏切です。実際に遮断機を置いて撮影し、終わった後感じたのですが、私はたぶん境界そのものと同時に境界線上やその前後に位置する人間達の様々な感情、諸々の所行にも魅かれているのです。この作品でも遮断機の棒を巻きつけた何者かがーそれは写真内には存在しませんがー私にとって一番気にかかる要素であるのです。