ターミナル
[terminal]
「バスターミナル」などの言葉からも連想されるように、ターミナルは、端っこという意味。「ターミナルケア(terminal care、末期診療)」といえば、人生の終わりを看護し見取ること。
 また、コンピュータシステムのターミナルといえば、人間と接する部分のこと。あるいはそういう部分として使われる機器のこと―端末とか端末装置。なぜターミナルかというと、そこから先にはシステムの続きの部分がないから。
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ダイソン・スフィア
[Dison sphere]
人類最大の構築物。太陽の全エネルギーを受け止め、しかも最大のスペースを生み出す球殻―ダイソン・スフィア。太陽系の空間に、惑星を解体した資源によって造られた大きさ100万kmの宇宙島数十万個をそれぞれ違った軌道上にのせ、全体として太陽を中心とした球殻を構成する。この「動く球殻」が太陽光を全て受け止め、それを利用した上で、赤外線として外部に放出する。
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態度変容
[attitude change]
広告に接することにより、商品や企業に対する態度が変化すること。態度変容は認知・情動・行動の三つの側面から測定される。広告の主目的は、認知されること、購入されることではなく、態度変容だという考え方が定着してきている。
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タイポグラフィー
[typography]
文字配列のデザイン的構成。企業や製品の性格に適した書体を選び、適当なスペースに適当な活字の大きさ、字間・行間を選択配列して、広告の訴求内容を一層効果的に伝達することなのだが、「読めないことが悪いのだろうか?」ときた時に、現在のデジタルタイポは始まった。そして、デヴィッド・カーソンは、一瞬にしてエディトリアルデザインの世界を変えてしまった。「読めなくてもいい、そんな雑誌があってもいいのだろうか」という疑問に答えを出したのが、92年に創刊された『RAY GUN』。文章において、すべて記号化された読めないフォントが使用されたのであった。
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ダイレクト
・マーケティング
[direct marketing]
中間の流通業者を経ないで、メーカーが消費者に直接行う販売方式。昔は、郵便や電話を介して情報提供を行い、一般消費者から直接に資料請求や注文の反応を得るやり方が主。今は、インターネットによる流通革命進行中!
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タツー
[tatoo]
入れ墨ではなく、タツー。
 ヤクザからストリートへ。確かに流行っている。あなたの周りにもまた一人。
 皮膚に針、骨、とげなどで傷をつけ、墨汁や朱などの色素を皮膚に注入し、沈着させるもの。古くから世界中で習俗として行われた。「いたみ」も大切な意識の一つであった。しかし、ファッションとしてのタツーは  シールになり、グラフィックになった。しかし、それでも消すことの難しいタツーは増え続けている。
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タトゥー
[tatoo]
入れ墨。部族社会の人々が自然の力を自分たちの願望に惹きつけようとして、シンボルを自らの身体に消えないかたちで刻印したことが始まりとされ、古くから世界中で習俗として行われてきた。皮膚を針、骨、棘などで傷つけ墨汁や朱などの色素を肌に注入し、沈着させるもの。入れ墨の風習がない社会で行なわれるそれは、基本的には刑罰と奴隷の印。兵隊たちにも好まれ、第2次世界大戦、ヴェトナム戦争のアメリカ兵たちの間で、恋人や母親の名、シンボル的な動物、ひいてはディズニーのキャラクターまでが、入れ墨として施されるようになった。入れ墨が持つ反体制的な匂いにひかれたロック・ミュージシャンを手始めに、若者の間でファッションとしての広がりを見せている。
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ダブルトーン
[double tone]
写真版の深みを出すために、調子の違う版をつくり、刷り重ねる印刷技法。黒(スミ)と黒を重ねても良いが、黒とセピアなどの色を重ね刷りすると効果がある。
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タンキング
[tanking]
イルカの研究でも知られるJ・リリーの『アイソレーション・タンク』(隔離タンク)の実験では、人体よりも比重の大きい液体が満たされたタンクの中に自ら入り、そこで瞑想することによって、様々な意識を体験することができ、あらゆる外的な刺激を遮断して、重力からも開放された。
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タントラ
[tantra]
タントラとは、古くからインド人の日常生活を成り立たせてきた神々への賛歌、儀礼、祭式などの宗教的な行為から、法律及び錬金術などの化学、さらに医学、薬学、天文学といった自然科学に類するもの、妖術、呪術、降神術、占星術、卜占などの神秘現象に至るまで一切のヒンドゥー文化を取り込んだ書物。
 教理とか哲学に関する理論を構築することではなくて、日常生活の束縛の中で見失ってしまった宇宙的な意識を再発見すること!
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知的所有権
[intellectual property]
知的創造作業の結果として得られた所産を保護するために設けられた権利。著作権は、著作者の創造的な能力や意欲を保護することを目的で設けられた、人格的な権利。
 しかし、最近では著作権は、特許権、実用新案権、意匠権、商標権などの工業所有権などとともに、著作物の財産的な価値を保護する側面が強くなった。知的所有権とは、知的創作物の財産的な価値に着目して与えられる権利を総称して用いられる。
 知的所有権についての認識の仕方は、文化の違いを伴う国においてまちまち。また、サンプリングにおける規準もあいまいである。
→サンプリング
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中心市街地活性化法 大店法(大規模小売店舗における小売業の事業活動の調整に関する法律)に基づく出店規制の緩和、車社会の一層の進行、人口構成・ライフスタイルの変化等により、商店街を取り巻く状況は依然として厳しい。
 しかし、地域の商店街は、単なる買い物の場ではなく、地域に賑わいを生み出すコミュニティ空間でもあり、商店街の衰退は、地域を無機質なものに変えていく。そこで、中心市街地活性化法が施行されることになった。
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中立進化説
[neutral theory of evolution]
分子進化の研究に基づき木村資生によって立てられた説。DNAについて進化過程で起こった変化を調べると、選択された突然変異よりもはるかに多数の「中立突然変異」の「偶然的な蓄積」が起こっていることがわかった。中立というのは適応的に有利でも有害でもないという意味。
 中立進化説は自然選択によるダーウィニズム観念を大きく揺るがす。ムダも大切ということか。
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ちらし
[flyer]
一枚ものの印刷物で、新聞折込広告、店頭配布、街頭配布などに使用する。地域的な小売店の広告などに広く利用され親しまれ、江戸時代は「引札」の名称で利用されていたが、今やチラシではなく「フライヤー」として再生した。
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