展覧会チラシダウンロードはこちら→「神 仏 人 心願の地」PDFデータ 兵庫県の中心からやや南東に位置する加東市。平成18年に社町・滝野町・東条町が合併して誕生した当該エリアは、律令制の播磨国で賀毛郡の大部分を占め古来ひとつの文化圏を形成してきました。市内を見れば南北に流れる加古川そして東西を貫き京都へ続く丹波道が走り、ここが文化の交流の十字路であったことを物語っています。 本展で注目するのは、加東市内の文化財にみる心願の伝承。『播磨国風土記』の世界・仏教文化・中世の姿を色濃く留める神事舞や祭り、さらに近世の遍路文化を取り上げ、祈りの原風景と守り伝えられた文化の息吹をお伝えします。特別開扉の秘仏そして地域に伝わる特別出品の仏像、市外初出品となる中世の面や工芸品・出土遺物など必見の造形から豊かな文化の姿をご発見ください。 関連イベント【トークセッション「世界にひとつ!加東遺産を語る」】
9月1日(土) 13時〜15時 加東市の地理的特性や文化の特色を包括する講演。加東市を代表する寺院のうちインドから渡ってきたという伝説の「法道仙人」が開基と伝わる朝光寺と播州清水寺の歴史や文化財へも話題が及びます。長年にわたる現地調査を重ねて来た講師が語る地域の空気感にどうぞ触れてください。
■クロストーク 「丹波道」は、加東市内をほぼ東西に貫く西国と京都を結んだ中世の幹線道。その沿線を見つめると源平合戦や『太平記』にも載る光明寺合戦の歴史、そして文化の往来を促した役割が透かし見えてきます。 加東市そして北播磨の地に積み重なった歴史を知る絶好の機会、どうぞご来聴ください。 【講演会】
9月16日(日)14時〜15時30分 阪神・淡路大震災以後、兵庫県下で仏像を中心に数多くの文化財保護に携わってきた修復家による講演会。常に現物作品に向き合ってきた目と手によって知る加東市に伝わる仏像の特性、そして文化財が地域で生きた機能を保つ為に行う活動をお伝えします。
9月17日(月・祝)14時〜15時30分 加東市の立地する播磨地域は、古代の姿を知る貴重な史料『播磨国風土記』を鍵に、古代景観の復元について論じることができます。当日は古墳のロケーションや遺跡からの出土品を材料として、風土記に描かれた当地の祭祀や人の営みをお伝えします。
9月23日(日)14時〜15時30分 西国三十三所の二十五番札所である播州清水寺の境内から昭和5年(1930)に発見された白鳳時代の小金銅仏。古拙の微笑をたたえた尊顔や童子を思わせる姿は加東市内に存する仏像で最も古い様式を備えています。本講演ではこの仏像についてじっくりお話すると共に加東市周辺の白鳳仏も紹介します。
10月7日(日)14時〜15時30分 地域社会に受け継がれてきた祭りや芸能は、その土地の豊かさと繁栄を象徴しています。加東市には都からもたらされた祭礼、村の共同祈願として行われる百石踊、豊穣を約束する鬼追いなど、特色ある民俗文化を見ることができます。四季を彩る祭りと芸能、その歴史と信仰を繙きます。
■ギャラリーツアー
カタログ
加東市×多摩美 特別展 神 仏 人 心願の地 〈主催〉兵庫県加東市 多摩美術大学美術館
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