お問い合わせ美術館概要スペシャルコンテンツ関連イベント展覧会紹介開催概要トップページ 四国霊場開創1200年記念  祈りの道へ −四国遍路と土佐のほとけ− 2014年11月22日(土)〜2015年1月18日(日)多摩美術大学美術館


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監修者より<日々遍路>

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2015年1月19日(月)

おかげさまで最終日・終了 祈りの道へ−四国遍路と土佐のほとけ−展

 日頃は大学で日本美術に関わる話をしてきましたが、やはり本物の作品だけが放つ独特なオーラまでは語りつくせないものがあります。そうした想いを今回の展覧会で、少しばかりではありますが発信できたらと思っていました。私たちは仕事柄、多くの作品と接する機会もあるのですが、まだ若い学生たちはなかなかそうした機会に恵まれているわけではありません。会期中に多摩美術大学はもちろんですが、東京芸術大学、大正大学など美術史や宗教史に関わりに深い大学の皆さんへレクチャーをさせていただきました。本物の作品としっかり向き合って初めて研究はスタートします。美との出会い、その感動を語り継ぐこと、まだもう少ししなければならないことが残されていることに気づきました 。これまで本展を応援してくださった関係者の皆さま、所蔵者の皆さま、そしてご観覧いただきました多くの皆様に心より御礼を申し上げます。

(本展監修 青木淳)

2015年1月18日(日)

最後のレクチャー 土佐の鎌倉時代

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 この展覧会では、光谷拓実先生による年輪年代測定をはじめとして、会期中に様々な調査や実験的な研究が行われました。かつて住んでいたウィーンの美術史美術館の特別展ではしばしばそうした調査が会期中に行われ、そのたびにレクチャーが行われていました。それは展覧会の主催者にとっては大きな楽しみであり、醍醐味であったと思います。昨日行った最後のレクチャー「土佐の鎌倉時代」へは、急なご案内にもかかわらず70名を超える学生さんや仏像愛好家の皆さんにご参加いただきました。1185年に伐採されたことが確認された定福寺六地蔵に用いられた用材のこととその時代、須崎市笹野大日如来像に関わる新知見、13世紀初頭の雪蹊寺に代表される湛慶の仏像とその弟子にあたる仏師慶誉が造立した土佐市青龍寺地蔵菩薩像の紹介などをいたしました。聴講いただきました皆様に心より御礼申し上げます(本展の図録は、残部僅かとなりました。増刷はございませんのでお早めにお求めください)

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2015年1月17日(土)

土佐に酒ありき、人ありき(5)

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 「祈り」は秘められて、いつか願いがかなえられる時までどこかで忘れずに見守っていてほしいと思うものです。祈りを捧げる、といいながら本当は自分自身の願いを神仏に預けているのかもしれません。仏像の表情は、いつかそうした人々の願いを受け止めてくれるような面持ちになっている気もします。だからかもしれないが、土佐の仏像はどこかその土地の人の顔と重なって見えることがある。よく人の話を聞いてくれる人の表情が、いつしか仏さまのように見えるようになるのはそのせいかもしれません。本展の図録をお送りしたら「青木君が遂にやりましたね。私個人にとっても永年の望みが達せられた思いが致します」というお手紙をくださった高知県立歴史民俗資料館の初代館長・吉村淑甫先生は、私にとってそんな方だった気がします。

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2015年1月16日(金)

ネイティヴ土佐の芽生え?

 むかし高知にいたころ、人もほとけさまもどこか他にはない雰囲気があって、結局、それは”ネイティヴ土佐”とでも呼ぶような個性あふれる地域性のような気がしていました。土佐弁は激しい方言ですし、また土佐人のせっかちな感じは、四国の他県にはないものでしょう。ただし、どこか人懐こいほっこりとした表情があって、ある意味で今回展示させていただいているどの仏像にも共通する表情は、まさにそうした土佐の顔をしている気がするのです。むかし、高知の新聞記事にこんなことを書いていました。よかったら
http://www.tosasearch.com/assist/tokushu/088.html (豊かな暮らしを提案する生活情報紙「あしすと」 特集バックナンバー ホームページ)

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2015年1月12日(月)

懐かしい写真 上分大日堂と大日如来像

     

この展覧会には、高知県からも実に多くの方がお越し下さっています。昨日も土佐史談会・東京支部の皆さん。私もそうですが、土佐は不思議なところで、離れてみると実に懐かしい故郷であります。先日お越し下さったご来場の方から、今回のポスターになっている笹野大日堂の大日如来像の記者発表の時の記事のコピーをいただきました。あの当時はまだ修理前で、テグス(釣り糸)で縛ってようやく仏像の姿になっていました。以来修理が行われて今の美しいすがたが再現されました。懐かしい写真を何枚か紹介します。

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