大学創立90周年記念事業「多摩美シアタープロジェクト びびび vol.1『アートマーザー』」開催報告

9月13日から15日にかけて、彩の国さいたま芸術劇場小ホールにて、演劇舞踊デザイン学科の教員と学生の協働による『アートマーザー』全4公演が上演されました。また、会場ロビーでは「演劇舞踊デザイン学科のあゆみ展」と題し、本学における上演芸術教育の歴史を振り返る展示も行われました。
『アートマーザー』は、大学創立90周年記念事業の一環として始動した「多摩美シアタープロジェクト びびび」の第一弾であり、次世代の上演芸術創造に挑む試みとして上演されたものです。演劇舞踊デザイン学科の学生と、現役で活躍するアーティストでもある教員が協働し、創作・上演を行いました。学生と教員がともに創り上げる、これまでにない取り組みとなりました。
脚本・音楽は糸井幸之介准教授による新作書き下ろし、ドラマトゥルクには柴幸男准教授、振付には近藤良平教授が参加。主演は野上絹代講師が務め、オーディションで選ばれた15名の学生とともに舞台に立ちました。美術・衣裳・照明のデザインも、それぞれコンペティションを経て選出された学生がプランナーとして参加しました。製作や、オペレーションなど、学生によるスタッフワークも見どころ満載でした。
公演は一部の回で増席対応が行われるほど、多くの方にご来場いただきました。
休憩なしの120分間、歌やダンスを随所に織り交ぜた舞台は、三方から囲む形式の客席配置により、どの位置からでも役者の熱量を間近に感じられる演出となっており、来場者が終始舞台に見入る様子が見受けられました。
『アートマーザー』




<あらすじ>
舞台はアートマーザー(お婆さん)の邸。その寝室。
約束の雨の夜、アートマーザーの一族が集結する。一族は皆、芸術家。
アートマーザーは芸術的に眠ることを望んでいる。
一族は協力しながら、歌ったりお話を聞かせたりして、アートマーザーを芸術的に眠らせなければならない。アートマーザーを納得させる大人守唄を一族は生み出せるのか───。
『アートマーザー』アフタートーク(9月14日13時公演終了後)


演劇舞踊デザイン学科のあゆみ展

