二子玉川ライズとの地域連携アートプロジェクト「タマリバーズ vol.13」開催報告
二子玉川ライズと多摩美術大学による地域連携アートプロジェクト「タマリバーズ vol.13」が、10月12日(土)~13日(日)の2日間、世田谷区玉川の二子玉川ライズ ガレリアで行われました。

二子玉川ライズと多摩美術大学による地域連携アートプロジェクト「タマリバーズ」は、世田谷区に二子玉川ライズが開業した2011年から毎年開催されており(※2020年を除く)、今年で13回目を迎えました。同じ世田谷区にある上野毛キャンパスの統合デザイン学科と演劇舞踊デザイン学科が協力し、企画の立ち上げからコンセプトの設計、脚本、演出、衣裳、美術、さらにWEBコンテンツやポスターなどのメディア展開まで、学生が主体となって実施しています。2016年度からは本学のPBL(Project-Based Learning)科目として、産学連携のカリキュラムを展開しています。
「タマリバーズ vol.13」で開催された広場演劇『ミテル?』は、ワクワクとフシギのまち “フタコタマガワ” が舞台。動物たちが、自分で見つけた素敵なものを見せ合うときめきパーティーの準備をしているところに、ヘビやネズミ・モグラなどが突然現れ、ネコのお姫さま”ミー”がさらわれてしまいます。動物たちはみんなで協力して一生懸命にミーを探し出そうとしますが、その過程で、パーティーの開催を邪魔する相手が心に秘める本心に触れたり、消えたはずのミーが実はとても近いところにいたことなどを知り、「見えているようで見落としてしまっているもの」「表面には現れない、内側や裏側に隠れているもの」の輝きや尊さを学びます。タイトルの『ミテル?』は途中から「見てる?」の意に転じ、「目の前にあるわかりやすいキラキラしたものだけでなく、そこで失われたもの・忘れられたものにも目を向けよう」というメッセージを発信しました。ステージは大人から子どもまで大勢の方に観劇いただき、歌やマジックなどの見せ場では拍手が沸き、またフィナーレのダンスパーティーでは会場が一体となって踊るなど、各回とも大きな盛り上がりを見せました。
『ミテル?』では、二子玉川の保育施設の子どもたちと学生が一緒に制作したガーランド「ぎょろりん」が会場美術に用いられました。また、サブイベント「たまたまマーケット」も2022年以来の復活を遂げ、多摩美術大学の学生が自分たちの作品をチャリティー販売しました。各ブースでは「どうやって作ったの?」などと来場された方からの質問に学生が答える場面などが見られ、広場演劇以外の時間帯も温かいイベントとなりました。



