版画専攻特別授業「グラフィックデザインにおける「版画」を考える」プロジェクトと進級制作展を開催

多摩美術大学絵画学科版画専攻では、伝統的な版画から最新のデジタル技術までを学び、アートとデザインの境界を越えた表現を追求しています。版画を通して創造性豊かな表現方法を身につけ、現代の視覚文化を牽引するアーティストを育成しています。

今日の版画はアートとデザインを横断しながら様々な展開をもって広がる表現として多様化しています。同専攻では、11月に開催される3年生と大学院生による進級制作展のDMデザインを、先鋭的なグラフィックデザイナーに依頼し、そのデザインワークを実例として授業活用するとともに、グラフィックデザインにおける版、印刷の可能性について考えました。具体的には、クライアントの要望からコンセプトを構築しデザインワークへ展開するデザインの現場を知るとともに、版画、印刷メディアをアートからだけなく、デザインの視点でどのような可能性があるのかを考えていきます。

本年度は「グラフィックデザインにおける「版画」を考える」というテーマのもと、西村祐一氏を迎えて特別授業を実施し、学生たちは版画とデザインの融合を考察する貴重な機会となりました。
11月20日から、八王子キャンパスにて学部3年生および大学院1年生の進級制作展が開催されます。

DMデザインおよび特別講義講師紹介

講師：西村祐一（Rimishuna/ グラフィックデザイナー）
講師プロフィール：
2007-2009 年藤村龍至建築設計事務所勤務。
2011-2014 年neucitora 勤務。
2015 年より京都工芸繊維大学特任専門職員、rimishuna を開始。

展覧会情報

「多摩美版画専攻進級制作展2024」