多摩美術大学|サーキュラー・オフィス 2023 年度 活動報告書
30/44

28身、もともと農業をやっていたわけでも、国立市出身でもありません。大学では心理学を学びながら探検部に所属していました。探検は、深く追求することにこだわっていました。人が行かなさそうな場所に行くだけではなく、報告書を書くまでがワンセットでした。 卒業後、東京・六本木にあるテレビ番組の制作会社に就職しました。2000年代初頭に東京の持続性を意識してテレビの世界を離れて、30歳で農業の世界に入りました。有機農業を3年半ほどやって、もう一回東京に戻ろうと思った時に、独立を見据えて流通やブランディングを国立ファームという農園で学ぼうと、初めて国立市にやってきました。 そこで貸し農園事業をやった後、「農天気」という会社を立ち上げました。2年後にNPO法人「くにたち農園の会」、2022年に地域循環農園「やっほー!」開催日:2024年2月28日(水)レクチャーシリーズ 第4回コミュニティ農園「くにたちはたけんぼ」とは?大橋 今日は、「農的空間から見た都市生活の持続可能性」というテーマで、株式会社農天気の代表取締役でNPO法人くにたち農園の会の理事長でもある小野淳さんをお迎えしています。小野 東京国立市でコミュニティ農園「くにたちはたけんぼ」を運営しています。ここには、田んぼや畑、遊具や広場もあり、年間7000人以上の人が訪れます。ウサギやミニヤギといった動物もいて、気軽に訪れやすいように工夫しています。子供の「育ち」にフォーカスして活動していて、平日は地域の方々の子育て支援、休日は都心や海外の方々を対象に体験型観光を提供しています。 なぜこのような活動をしているかと言うと、私自株式会社農天気 代表取締役NPO法人くにたち農園の会 理事長生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻 教授大橋由三子多摩美術大学小野 淳都市生活と聞いて、イメージするものは? 環境問題をテーマにしたテレビ番組制作に携わった後、農業生産法人で有機JAS農業と流通を経験。現在は、幅広い農サービスを展開する株式会社農天気の小野淳さんに、ものをつくり食べて生きる私たちの今とこれからについて伺いました。農的空間から見た都市生活の持続可能性~からだと思考が連動する~

元のページ  ../index.html#30

このブックを見る