多摩美術大学|サーキュラー・オフィス 2023 年度 活動報告書
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34ションを再定義しよう」というのが最初のコンセプトでした。 LIFE CENTERED CREATIVITYのポイントは、「HUMAN」ではなく「LIFE」という単語を使ったことです。これまで様々な人文・社会科学者が、「19~20世紀の人間中心主義を超えていく必要がある」と提唱してきました。「LIFEを広げて定義しながら、それを中心にクリエイティビティを再定義するとどんな美術の姿が見えるだろう」。それが、探求の入口でした。 「美の刷新」と大げさに掲げてはいますが、その中でサーキュラー・オフィスが重点的に展開したい事業が、「育成」「研究」「実践」の3つです。開催日:2024年3月9日(土)レクチャーシリーズ 第5回株式会社リ・パブリック共同代表サーキュラーという視点で、美術に横串を刺す中村 2023年7月のサーキュラー・オフィスのキックオフ以来、この1年間を「探索の年」と位置付けてきました。私たちの根幹にあるのは、「クリエイティビティをどう再定義できるのか」というコンセプトです。その中心には、「LIFE CENTERED CREATIVITY」という概念がありました。 美大はこれまで、「作る」の連続でやってきました。「手を動かして作る」ことは美大ならではのラーニングメソッドであるため、そこを切り離して考えるのは難しい。「美大のクリエイティビティのディレク株式会社リ・パブリックディレクターアイニン・オウヤンREnato Lab CEO多摩美術大学リベラルアーツセンター大学院 教授田村 大2023年度を締めくくるレクチャーは、サーキュラーを軸にした社会変革に取り組むリ・パブリックとの共同開催です。リ・パブリックの田村大さんと神尾涼太さん、そして、台湾のREnato Labのアイニン・オウヤンさんに、それぞれの実践とそこに紡がれる「思想」について話していただきました。神尾涼太中村 寛《サーキュラー-アート-デザイン》の連なり~Circular Office MEETS Re:publicアジア・パシフィックから見る

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