はたらくくるま

加藤 駿介

作者によるコメント

小さい頃大好きだった絵本「はたらくくるま」。自らも車を運転するようになった時、憧れていたはずの彼らを邪魔な存在、汚い存在だと思ってしまっていた。幼い頃感じた憧れをもう一度感じるため、今の目線で彼らの美しさ、格好良さを探そうと考え撮影に臨んだ。

担当教員によるコメント

「はたらくくるま」を卒業制作のテーマに選ぶまで紆余曲折があった。自分が本当に好きで興味がもてるのを撮影しなさい、とのアドバイスを受けて最終的には「オートバイ」か「くるま」に絞った。「はたらくくるま」に決めたことで作品にバラエティーが溢れた。彼が思う「はたらくくるま」の格好良さを写真に撮るために何が必要か、考えるところから始まった。「光」「動き」「大胆なアングル」「コントラスト」を中心に、現代から未来へ通じる表現を実現しようと、悪条件にも関わらず果敢に撮影に挑んだ。働く現場に踏み込んでくれたことで加藤君が掴んだものは大きい。

教授・十文字 美信