遊弋

山㟢 雷蔵

担当教員によるコメント

作者の意図のように、まず最初に鯨の眼を見てしまう。眼が在るということは生き物なのか…と鑑賞者はゆっくりと大きな画面を見据え、鯨と対面する。石膏地に挑戦し、自分と対峙し出来た作品は真摯に伝わってくる。今後、自分の描きたいもののイメージが内側だけに終わってしまうのではなく、実直な姿勢や眼差しが作品を残すということを忘れないで欲しい。

講師・千々岩 修