邸尾

小林 大悟

担当教員によるコメント

なぜ彼はこのようなものを描いたのだろう。数々の実験的な大作を生み出してきた作者は、彼自身の独自の琴線に触れた物体、今回は「邸尾」をモチーフとして、暴力的ともいえるようなコラージュ、直感的なペインティングを施すなど、作品化する実験を行った。破壊と創造を実行する作者の悦びが、こちら側にも伝わってくるのだ。その若々しいエネルギーに溢れる姿には、この私も思わず羨望のまなざしを向けてしまう。

教授・岡村 桂三郎