Snowing Globes
深沢 夏菜
作者によるコメント
土産物屋のスノードームを見るように、私たちの街を俯瞰してみたい。そこにはスノードームの中には決して入らないような何気ない風景が広がっている。けれど同じように雪が降るとき、普段気付かないものに目を奪われる瞬間がある。人が入れる大きさのスノードームを作成し、雪が降っている際に私の目に入ってきた瞬間を閉じ込め、ポストカードという実際のスノードーム程度の媒体に落とし込んだ。不思議な感覚を味わってほしい。
担当教員によるコメント
「クリエーションという行為を実践する上で、常識や完成されたといわれるモノを疑う能力はとても大切である。また、その行為は決して決められた土俵だけで勝負するものではない。」深沢夏菜は理解しているのだ。何事にも好奇心を抱き、真理を考え抜く過程に快楽を感じることが出来る稀な存在だった。異変時に気づく日常的行動の違和感や、身近なモノが発する微細なオーラの感受、若者達が見逃しがちな小メディアの抜擢等、この卒業制作も深沢らしい実験的アプローチが満載である。そして、メッセージを人々の情感に訴えるレベルまで、汗をかき、身体全体で表現の定着作業に挑んでいたことも印象深い。何事にもへこたれない意志を持つ、責任感の強い楽しみな人材である。
教授・澤田 泰廣
- 作品名Snowing Globes
- 作家名深沢 夏菜
- 作品情報技法・素材:ジェネラルデザイン/紙、Photoshop、Illustrator、デジタル出力 他
寸法:ポストカード/H164×W118mm(8点)、ポスター/H1456×W1015mm(10点) - 学科・専攻・コース
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