CONVENIENCE LOVE

田中 優大

作者によるコメント

コンビニエンスなラブというなんとも不釣り合いな2つを組み合わせたことばをテーマにしたラクガキマンガをメインに、それを梱包する箱、そのコンセプトを象徴する木枠から外されたキャンバスに描かれた絵を作りました。今や日本の至る所にあるコンビニエンスストアくらいに便利に、気楽に、早く、身の丈にあった安心感をもって、あらゆるものに愛着をもって生きていけたら素晴らしいなと考えて制作しています。ラクガキマンガは便利なデジタルなツールによって描かれ、主題も率直にあらゆるものに興味、愛着をもつ子どもの描くラクガキのように自由で力強い魅力ある表現、メッセージを意図しています。I LOVE EVERY−THINGS!

担当教員によるコメント

田中優大はアートディレクションAのクラスに在籍し、3年次からデザインをアートの文脈から思考してビジュアルで解答を示すことに熱心な学生でした。ラクガキに見られる自由な発想や伝達力、またそれらがアートとして成立した文化性に強い興味を示し、自分の中に取り込みたいという意識の高い学生でしたので、その方向性とまとめ方に集中して話し合いながら進めました。制作の根本にある哲学を深めることで、デザイナーとして、より強靭な精神性を身につけてほしいと考えました。一方で現代の多様性を鑑み、作品をさまざまに展開するマルチメディア的思考も取り入れました。自由自在な発想と表現が結びついたデザイナー、自らの領域を拡げていくタイプの人材として高く評価しています。

教授・山形 季央

  • 作品名
    CONVENIENCE LOVE
  • 作家名
    田中 優大
  • 作品情報
    技法・素材:ジェネラルグラフィック/Illustrator、デジタル出力、シルクスクリーンプリント
    寸法:ラクガキマンガ/H483×W330mm(31点)、箱:H400×W500×D300mm(10点)、キャンバス:H910×W910mm(1点)
  • 学科・専攻・コース