木に学べ

遠藤 夏子

作者によるコメント

木に学べは、法隆寺の最後の宮大工とよばれた西岡常一棟梁のことばを聞き書きした本です。その中で彼は、長年触れ合ってきた木のもつ魅力と、その存在を通して人のあるべき姿も説いています。棟梁のことばは木に対する思いがこもっていて、そのこもっているものを文字として表現しようと思いました。自分も廃材という制約の中で文字を作ることに挑戦し、クセのない木はない。制約がある中で材を適材適所に使う。このことばを追体験しながら制作することができました。