関心

赤井 佐和子

担当教員によるコメント

震災の記憶を語るドキュメンタリーが、2面のスクリーンに映しだされる。路上を歩く人々の姿がその上から二重に投影され、日々薄れゆく震災の記憶が、人々の無関心に由来することが示される。フェンスに似た壁を設置することにより、現実の都市における忘却のメカニズムをあぶり出す。新しいドキュメンタリー・インスタレーションの形式として秀逸である。

教授・港 千尋