つむぎ絵
三島 夏菜
作者によるコメント
つむぎ絵は「点からつむぎ、線になる絵」です。名前の通り線を点から描くことがこの絵のコンセプトです。また線を点から描くということには、自分にしか描けない線画を制作するという思いが込められています。私は線画を、誰もが引くことの出来る線で描き続けていました。ある点からある点にめがけペンをストロークさせることによって生まれる線は、長さや太さの違いはあれど同じ形をなぞれば誰もが同じ線を引くことが出来ます。はたしてそれで線画を描いたと言えるのか、私は疑問に思っていました。そこで私は、勢いでは引くことのできない自分の意志を込めて描いた点から線を生み出そうと考えました。描いたモチーフは冬の空に見ることの出来る星座12種類です。まず紙に線ができるまで点を描き、描いた点をスキャナーで取り込みパソコンのデータとして保存します。線が出来るまでの時間経過を映像として見られる様に制作しました。時間を忘れて、完成しては散ってゆく点を目で追い、線になる瞬間を捉えてみてください。
担当教員によるコメント
この作品は、線画に見つけた新しい楽しさを追求した作品である。点から線を描くことによって生まれる独特な風合いと点が線になっていく変化を楽しむ線画の映像作品で、モチーフは星座を用いている。見つめていると不思議な楽しさが感じられる作品である。
教授・楠 房子
- 作品名つむぎ絵
- 作家名三島 夏菜
- 作品情報作品形態:映像
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