やわらかな境界
片倉 麻衣
担当教員によるコメント
片倉の作品は球状のガラスで、その中にある泡の空間を見ると、どこまでが空間で、どこまでがガラスなのかよくわからなくなる。そんな人を不思議に思わせることに本人は惹かれているようだ。吹きガラスの玉の内壁を接触させてくっつけたり、他のガラスを切って足したり、金属製の型でくぼみをつけたり、様々な方法でつくられているその空間は、不思議で楽しい、いかにもガラスの魅力を生かした作品と言えるだろう。片倉は努力家でもある。納得した作品を得るために何個も制作している。一見するとなんでもない球の表面も実は全面調整され磨き直されている。そんな真摯な態度によって、片倉が言う、「発見する、驚く、楽しむ」作品は成立している。
教授・高橋 慶彦
- 作品名やわらかな境界
- 作家名片倉 麻衣
- 作品情報素材:ガラス
サイズ:W100×D100×H100〜W160×D160×H160mm(5点) - 学科・専攻・コース
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