まちのりびんぐ, ~住んで働く集合住宅~

原地 千尋

作者によるコメント

住宅街の中にある衰退した小さな商店街を、住みながら働く集合シェア住宅に、コンバージョン。皆で助け合い、1人1人の小さなビジネスが商店街と共に街とコミュニティを、活性化する。

担当教員によるコメント

郊外の住宅街の中で衰退した商店街の再生。高齢化がすすむ大規模分譲住宅地を対象にして、既存の商店街を住みながら働く集合住宅へコンバージョンし、新しい世代が自立しつつ地域と関わっていくことを提案した。リサーチから仕組みづくり・環境の設計までをやり通した力作である。作者は「家庭と子育てと地域」とりわけシングルマザーの問題に対する想いが強く、積極的に様々な取り組みを調べ、現場へ足を運んでいたことが印象に残っている。実情を知ることで、理念と現実とのギャップを感じながらも「環境デザインの視点で何が出来るのか?」と真摯に追及してきた。まだまだ粗削りではあるが、人と地域との関係について新しい可能性を感じさせる。

准教授・橋本 潤