Seven days without water make one week(weak), Phone - Not to answer, Aluminum can - Mandarin orange exist on, Futon - Blow off, Chicken - Hard to take, Condor - To dent

石毛 健太

作者によるコメント

電子機器や日常的なモチーフから言葉遊びを再現することによりそのものとは食い違う動作や状態を発生させ両者を衝突させるプロセスを踏むことで、ものへの還元を目指した作品。ダジャレを再現するセルフオートマトンの連作。

担当教員によるコメント

日本語を話すならば、一度は「ふとんが吹っ飛んだ」というような駄洒落を聞いたことがあるだろう。これは、同じ音韻を反復しながら、その指示対象が異なるという構造を持つ駄洒落であり、ある出来事を説明する一文でもある。しかし、実際にそうした出来事を目にすることは少ない。この作品では、駄洒落で説明される出来事を、モーターや廃材を用いた機械で文字どおりに実現している。しかし、単に同語反復的で、退屈で無意味な作品にはなっていない。駄洒落をそのまま実現したのに、想像を超えて大げさな、大スペクタクルになっている。これは、駄洒落がそうであるように、同じ語を反復しながら、元の文が持つイメージの遥か彼方へ跳躍する、高度な言語とイメージのコンポジションだ。

講師・谷口 暁彦

  • 作品名
    Seven days without water make one week(weak), Phone - Not to answer, Aluminum can - Mandarin orange exist on, Futon - Blow off, Chicken - Hard to take, Condor - To dent
  • 作家名
    石毛 健太
  • 作品情報
    インスタレーション
  • 学科・専攻・コース