山のたんけんたい, 〜ぼうけんの巻〜

冨永 裕美

作者によるコメント

アニメーションが映る画面とジオラマを組み合わせ、ジオラマの列車を動かすことでアニメーションが進んでく、インタラクティブ作品です。鑑賞者が作品に触れ、参加してもらうことで成り立つ作品を制作したいと考え、このような形態にしました。ジオラマは、アニメーションの世界観に合ったものにするため、山を具体的に表現することはせず、大まかな色と形を大事に制作しました。「何だかよくわからないけど、でも楽しい」、そんな作品ができたと思います。

担当教員によるコメント

本作品は、ジオラマと映像作品を組み合わせたインタラクティブ性のある作品である。ジオラマは、発砲スチロールを土台に着色した紙粘土を用いて制作した。ユーザが電車を線路の上で実際に走らせると、線路の下のセンサが電車を感知して、センサの出力情報(電車の位置)を映像画面に反映させる仕組みになっている。センサシステムは、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)を使用している。電車が、停車するとiPad上にアニメーションが現れる。アニメーションは探検隊の3人が登場する楽しい内容になっており、探検隊と一緒に山の中を旅していているような気分になる心が和む作品である。

教授・楠 房子