うつろいゆくものすべて
野口 雅未
担当教員によるコメント
まずは数字の”0”のような左右対称の変形パネルに目がいく。そこに克明に描かれた壮大な物語性に惹きつけられる。どこか宗教画を思わせる画面で描かれた人物や花。魚といったモチーフたち。楕円状に流転しているようであり、一箇所に集約されていくようでもある。「この世にあるうつろいゆくすべてのものは生命の流れの中で一瞬だけ、最も強い輝きを放つ瞬間があります」と、語る作者。彼女が祈りを込めた”一瞬の輝き”。見る人を”永遠”ともいえるような時間の流れに引き込むだろう。
教授・米谷 清和
- 作品名うつろいゆくものすべて
- 作家名野口 雅未
- 作品情報技法・素材・作品種別:岩絵具、水干絵具
サイズ:H3750×W2000mm - 学科・専攻・コース
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