childhood-a・childhood-b

高橋 沙依子

担当教員によるコメント

近年、昆虫を彫刻表現の対象とする学生が多くなってきている。この作品もクワガタの雄と雌をモチーフとした作品であるが、この作品においてまず興味を惹かれる点は胴体部と脚部の大胆な関係性にある。胴体部分は対象となるクワガタの姿をよく観察しながら写実的にしっかりと彫り込んで表現している。脚部は対象的に棒状の形態を彫り出しそれをダイレクトに胴体部分に接続して全体の表現としている。又 脚部の取り付け角度を微妙に調整する事により穏やかな動きが感じられ、さらに床面との距離が得られる事によってクワガタが床面から浮き上がるような効果が生まれている。この事は観る者に軽やかな印象を与えほのぼのとした楽しさを感じさせる作品となっている。

教授・川越 悟

  • 作品名
    childhood-a・childhood-b
  • 作家名
    高橋 沙依子
  • 作品情報
    素材:木
    サイズ:左=H90×W130×D45cm/右=H70×W70×D26cm
  • 学科・専攻・コース