松重 涼子
対話/dialogue
素材:綿布 技法:熱転写プリント、ミシンワーク サイズ:H2450×W4850×D100mm
担当教員によるコメント
松重さんの作品制作の背景は大変興味深い。映像表現の音と光に着目し、特にポリリズムの独特の音の連なりとずれのリズムに関心があった。音の連なりは広がりや奥行きを形成し、ある種の空間体験をうみだすことに気がつく。一方、世界の言語を用いない伝達方法について調べ考察した。やがてモールス信号を布の凹凸に置き換える着想に至り、直感的な判断を信じて張りのある寒冷紗、矩形、軽やかなグレーを造形要素に選んだ。かたちが光に透け、影が重なる視覚的な効果がはじめに見えてくるが、そこにコミュニケーションに関する作者の意図があり、対話のはじまりとしての“挨拶”がモチーフとして隠されている。直感と調査と思念が均衡して、見る人に作品とのそれぞれの対話を促している。
教授・川井 由夏
担当教員によるコメント
松重さんの作品制作の背景は大変興味深い。映像表現の音と光に着目し、特にポリリズムの独特の音の連なりとずれのリズムに関心があった。音の連なりは広がりや奥行きを形成し、ある種の空間体験をうみだすことに気がつく。一方、世界の言語を用いない伝達方法について調べ考察した。やがてモールス信号を布の凹凸に置き換える着想に至り、直感的な判断を信じて張りのある寒冷紗、矩形、軽やかなグレーを造形要素に選んだ。かたちが光に透け、影が重なる視覚的な効果がはじめに見えてくるが、そこにコミュニケーションに関する作者の意図があり、対話のはじまりとしての“挨拶”がモチーフとして隠されている。直感と調査と思念が均衡して、見る人に作品とのそれぞれの対話を促している。
教授・川井 由夏