真昼の夢

伊藤 里紗

担当教員によるコメント

作品とは頭の中にあるイメージを、何らかの素材をつかって、他人にも見えるように現実化することだ。絵を描いても、音楽を奏でても、同じように、自身の特定のイメージを具現化するのはたやすいことではない。無数にある素材や、方法の中からうまくいきそうな、自分にできることを選び、試すことになる。伊藤は真昼の夢、というテーマで作品を作り続けてきた。机に伏して眠る人と、その上の真昼の星のイメージを、半透明なガラスやアクリル樹脂を利用して、鉛筆のドローイングと、光を組み合わせて忍耐強く作品化した。伊藤の「わたしの景色」がそこにあるように見える。

教授・高橋 禎彦

  • 作品名
    真昼の夢
  • 作家名
    伊藤 里紗
  • 作品情報
    技法・素材:ガラス、樹脂、アクリル板、鉛筆
    サイズ:H1800×W1220×D150mm
  • 学科・専攻・コース