ツグ マチ 人とものと場をつぐ空間

西川 木乃美

作者によるコメント

現在の日本には、たくさんの“もの”が溢れかえっている。人は、“もの”のどこに惹かれるのだろうか。人もものと場をつぐ河川の仮説空間の提案。

担当教員によるコメント

隅田川の河岸に連なる「場」の提案である。西川は日頃から「自分自身が持っている何でもないモノでも、それと出会った場所やシチュエーションが記憶と結びついて、思い入れにつながっていく。」と感じ、1年間「市(いち)」をテーマに、人と物と町(あるいは場所)の関係を掘り下げて来た。実際に多くの市やマーケットに足を運んでリサーチし、分析し、考察した過程が素晴らしい。最終的には隅田川を軸として、個性的な周辺のエリアを線状・面状につなげていくような仕掛けを考案した。河岸の手摺が様々な機能を持つことで、人が集まる「市(いち)」の魅力をたたえた場を生み出している。

准教授・橋本 潤