免罪天VS不許魔人
渋谷 はるな
担当教員によるコメント
作者が命名した架空の神「免罪天」と「不許魔人」はまるで作者自身の心の奥底に存在する葛藤をありのままに表現したものになっている。この二体の神は水粘土で造形され、石膏で型を取り、FRPに置き変えられた。ちょっとエロティックな、不気味な造形感覚は着色を加える事により、さらに鮮明さを増している。発想の起点となる男女のモチーフをそのまま表現するのではなく、一度、二度、三度と自身のフォルムの内に取り込み、対峙し、咀嚼する事によって、彫刻はその姿を存在として表出してくるのである。この彫刻は作者の造形に対する真摯な追及姿勢そのものであり、又そこに作者のこだわりを感じる。
教授・安倍 千隆
- 作品名免罪天VS不許魔人
- 作家名渋谷 はるな
- 作品情報技法・素材:FRP、ウレタン塗装、フェイクパール、鉄
サイズ:H130×W100×D60cm - 学科・専攻・コース
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