偽りをのせる

藤村 美由希

担当教員によるコメント

3年次の頃より、彼女自身が感じ思う「言葉を紡ぐいきもののかたち」を自作テーマに、素材に粘り強く向き合いつつ試行を重ね制作して来た結果が、高さ1メートル程に組み上がった「偽りをのせる」作品に素直に力感を持って表現されたと感じています。今回経験し感じた事の多くは、確実に自身の成長に繋がります。今後の活動が楽しみです。以下、本人のコメントを載せたいと思います。「知られたくない事を隠すとき、虚勢を張るとき、目標を語るとき、人は事実と異なる事を口にします。一方で偽りは、自身にとって大切なものを守るときにしか生まれないものです。嘘の中にはいつも真が抱かれます。舌に偽りをのせるとき、言葉はその人の核に最も近いところにあるのではないでしょうか。」

教授・小林 光男