ガラスのいきもの

小島 美祈

担当教員によるコメント

小島は、子供の頃からぬいぐるみや人形などと遊ぶことが好きだったことが、卒業制作のテーマとなった。動物をモチーフに服を着せることで、擬人化した動物に性格や生活感を表現しようと試みた。バーナーワークによるコアガラス技法によって、それぞれの動物に表情や洋服を違えることで丹念に作り込まれた作品は、独特の個性ある生き物が表現されたと思う。小島の作品は、片手に耐火石膏で作った型を持ち、バーナーの炎でガラスを溶かしながらその型に付けていくコアガラス技法で作られ、いったん始めると完成させるまで炎と向き合なければならない。この作業の時間は、小島がぬいぐるみと遊ぶ想像の時と重なり合うように思われる。卒業作品は、充実した取り組みが作品に表れていて好感が持てた。今後の展開を期待したい。

教授・池本 一三

  • 作品名
    ガラスのいきもの
  • 作家名
    小島 美祈
  • 作品情報
    技法・素材:軟質ガラス
    サイズ:H135×W60×D60〜H150×W60×D60mm
  • 学科・専攻・コース