落葉

WANG Tianshi

作者によるコメント

昭和記念公園で、動物たちを自然に戻し、自由でイキイキとした暮らしを再現する動物愛護センターを設計します。

担当教員によるコメント

「ペットの殺処分ゼロにするにはどうすればよいか」猫をこよなく愛する作者が、卒制に選んだテーマがそれでした。昨年殺処分ゼロを達成した神奈川県の施設を見学するなど、リサーチから始めたところ、環境としては決して良いものではありませんでした。立川昭和記念公園内を敷地として計画された施設は、環境になじむよう大半の施設を半地下とし、丘が連続するような分棟配置で、既存のランドスケープに配慮した計画となりました。保護された動物の「里親探し」が唯一の救いとなりますが、公園を訪れた人々に自然なカタチで知ってもらい、ふれあう機会が増えることを予感させます。社会の裏側でおこっている問題ですが、日の当たる場所で幸せを体現する提案になっています。

教授・米谷 ひろし