UNRELIABLE EUDAEMONICS(あてにならない幸福論)

若松 芳

作者によるコメント

幸福とは何か、これは人類が追い求める永遠のテーマなのではないでしょうか。日常に潜む小さな幸福こそが真の幸福であることを念頭に、これまでの人生を数え年で数えた、計24枚のUNRELIABLE EUDAEMONICS(あてにならない幸福論)ポスターを制作しました。幸福とは何か、イラストレーションを通して問うことをライフワークにしていきたいと考えています。

担当教員によるコメント

若松芳は「UNRELIABLE EUDAEMONICS(あてにならない幸福論)」というタイトルでイラストレーションポスターと作品集を制作した。彼女のテーマは、幸福とは何かを自分の人生に置き換えて象徴的なイラストレーションを作り上げ自身の24年間を俯瞰した。幸福というとヒルティ(1891年)、アラン(1925年)、ラッセル(1930年)の名著など、それらについて思考した。表現はフランスのキュビズムの画家レジェを研究し、シンボリックな線と色彩を生かした。あまりにもテーマが幸福という誰もが欲しがり「難しい=あてにならない」内容を果敢に挑戦し、具体化することに価値があるように思う。

教授・秋山 孝

  • 作品名
    UNRELIABLE EUDAEMONICS(あてにならない幸福論)
  • 作家名
    若松 芳
  • 作品情報
    イラストレーション
    技法・素材:紙、油性マーカー、アクリルガッシュ、Illustrator、Photoshop、デジタル出力
    サイズ:ポスター=H1030×W728mm(24点)/本=H594×W420mm(1点)
  • 学科・専攻・コース