Daythrough Calendar

進藤 葉月

作者によるコメント

24時を回ったら次の日が来る。決められたルールではありますが、私たちはその「日付の線引き」を日々実感しているわけではありません。また、人によっては眠りから覚めた後からが「1日」の始まりだと考えたりすると思いますが、実際には既に「次の日」に変わりつつあります。このカレンダーは、24時間365日動き続けることによって、「日」の連なりを視覚化させてみました。

担当教員によるコメント

進藤葉月は「カレンダーのデザイン」という、これまで無数の試みが行われてきた分野に、映像やコンピューティングなどを学んで来たことで掴んだ「動的な情報」という概念を導入することで、離散的な情報表現であるカレンダーに連続的な変化をもたらす1つのプロダクトを作り上げた。このカレンダーは365日止まることなく動き続けるが、私たち人間には、その瞬間の動きは余りに遅過ぎて知覚することができない。新しいアプローチによって時間のスケールを引き延ばした結果、時計ともカレンダーとも異なる新しい時間の知覚をもたらす表現になったのが、この作品である。

教授・中村 勇吾、講師・菅 俊一

  • 作品名
    Daythrough Calendar
  • 作家名
    進藤 葉月
  • 作品情報
    インタラクション、プロダクト
    技法・素材:赤道儀、ローラー、ベアリング、ゴム製シート、筒、アクリル板、ネジ複数、マット紙
    サイズ:H316×W236×D203mm
  • 学科・専攻・コース