藤枝 愛理彩
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技法・素材:リトグラフ その他 サイズ:H1390×W810mm
担当教員によるコメント
学部2年時の藤枝さんの作品は、フィルム映画の一場面のような、そんな印象を持つ洗練されたものでした。最初は人物、といってももっと肉感的で大人っぽさもイメージさせたものでしたが、昨今の作品はリトグラフの制作技術を駆使しイメージを咀嚼するような作風に移ってきました。また作品のコンセプトも大きく変化していきました。版画という作品を、展示するための方法論だけでなくコレクション性を秘めた観点からも捉え、作品を絵画的に見せるだけでない表現とは何かを模索しています。そこには自分だけの感性をボックスに閉じ込め標本のような形として見せていく、または画集という形を取り日本の住宅事情に於いて生涯保管するためのサイズ感なども制作意図には含まれています。それはとても現代的な若者の感性に思え、アイデアを出すのを大変楽しむことができました。じっくりとあらゆる方面から研究に取り組み、納得いくまで自己と向き合おうとする藤枝さんの一孤独な姿勢も、作家として大切なものだと高く評価します。
准教授・佐竹 邦子
担当教員によるコメント
学部2年時の藤枝さんの作品は、フィルム映画の一場面のような、そんな印象を持つ洗練されたものでした。最初は人物、といってももっと肉感的で大人っぽさもイメージさせたものでしたが、昨今の作品はリトグラフの制作技術を駆使しイメージを咀嚼するような作風に移ってきました。また作品のコンセプトも大きく変化していきました。版画という作品を、展示するための方法論だけでなくコレクション性を秘めた観点からも捉え、作品を絵画的に見せるだけでない表現とは何かを模索しています。そこには自分だけの感性をボックスに閉じ込め標本のような形として見せていく、または画集という形を取り日本の住宅事情に於いて生涯保管するためのサイズ感なども制作意図には含まれています。それはとても現代的な若者の感性に思え、アイデアを出すのを大変楽しむことができました。じっくりとあらゆる方面から研究に取り組み、納得いくまで自己と向き合おうとする藤枝さんの一孤独な姿勢も、作家として大切なものだと高く評価します。
准教授・佐竹 邦子