playpattern

前濱 慧

担当教員によるコメント

機能的に使い方を限定する遊具は数多くありますが、一方で遊びとは人々がそれぞれの想像力で自由に関わるものといえます。遊びの道具とは使い手次第で多様な関係性を広げることが可能だからです。前濱さんの作品も映像化された子供たちの様子は、作者のイメージを超えたような動きを楽しむ子供たちを捉えています。それは前濱さんの意図しない動きだったかも知れませんが、そこが遊びの本質を表しているように思うのです。繊維素材で作られた柔らかい部材は子供達の冒険心と好奇心に火を付けたのではないでしょうか。平面作品と違い立体作品は質量を伴います。従って、多くの時間が必要でした。先を見据えて着々と難問を乗り越えながら制作し、最後の仕上がりが素晴らしい作品になりました。

教授・高橋 正

  • 作品名
    playpattern
  • 作家名
    前濱 慧
  • 作品情報
    素材:ウール、ウレタン、ポリプロピレン、綿、木材
    技法:シルクスクリーンプリント、編、転写プリント
    サイズ:H2800×W3000×D3000mm
  • 学科・専攻・コース