純花、艶花、儚花

和田 朋子

担当教員によるコメント

和装の女性のイメージ「可憐」「華やか」「儚げ」を、それぞれ3種の襟元の形態を持ち、植物の図柄を彫った花器に、具象的に制作した花を生けて表現した。彫金伝統技法の鏨仕事の中でも技術的に難しい片切り彫りは、毛筆表現ができる日本独特のもの。花器と花の造形制作と並行し、コツコツと彫りの練習を繰り返しものにした。楚々とした作品の中に、作者自身の芯の強さが滲み出た力作となった。卒業後も引き続き努力を重ね、独自の作品制作を続けることと期待する。

非常勤講師・山田 瑞子

  • 作品名
    純花、艶花、儚花
  • 作家名
    和田 朋子
  • 作品情報
    技法・素材:銅、真鍮
    サイズ:H200×W150×D100mm、H250×W300×D300mm、H700×W400×D250mm
  • 学科・専攻・コース