SHIROKUMA

案納 舞花

作者によるコメント

既存の音楽集団「SHIROKUMA」のアートディレクション。CD、レコードにおいて衝動的な購買意欲を促す「ジャケ買い」の在り方をヒントに、[無差別な視線を集めるビジュアル提案]をテーマに制作。アーティストの存在それ自体が、広告という概念になり得ると考えた。衣装・メイクのデザイン行程、衣装等素材制作、また媒体としてのアウトプットに至るまで、ビジュアルデザイン一連のプロセス、思考回路の習得こそを学習成果とする。卒業制作展では、架空の音楽展示を想定した展示形態で展開する。

担当教員によるコメント

案納は自身のバンドを自らプロデュースし、アートディレクションする事を2年以上にわたって手掛けてきた。
楽曲制作はもちろん、衣装、メイクアップ、ジャケット、PV,にいたるまで自分自身を俯瞰しながら構築した彼女のアートワークは、近年の薄っぺらいデザインをぶちこわしたいというパワーを感じる力作であり、学生作品のレベルをはるかに越えた、マスで勝負したいという覚悟を感じる。

教授・大貫 卓也