WEEK

永野 亜実

作者によるコメント

曜日の概念はメソポタミアで生まれた月と週の考えに、星が時間を支配するというエジプトの占星術が加わることで完成したとされている。占星術が発達していたエジプトは他の星より不規則に動く太陽系の惑星に注目していた。その星が月、火星、水星、木星、金星、土星、太陽の7つである。支配する星が1日の中で1時間ごとに変動し、その日の最初の1時間を支配する星が曜日の名前となった。これが現在私たちが使っている1週7曜制である。

担当教員によるコメント

永野はメイクアップという表現手法を自身の作品で追求し続けてきた。卒制のテーマに選んだのは月火水木金土日という惑星の表現だった。
表現としてはスケールの大きなテーマ。ノリや小細工が通用しない顔のクローズアップで、ど真ん中のシンプル豪速球を目指し、プロ並みの超クオリティーが最大のテーマだった。
作品の勢いこそ弱まったかもしれないが、クオリティーという自ら課したテーマを見事に乗り越えたのではないだろうか。個人的には火星、水星が秀逸だと思った。

教授・大貫 卓也