アニマルポッキーズ

久野 新・川端 樹

作者によるコメント

動物がいる檻。その横に配置されたマーカーを読み込むと、画面上に骨が現れます。現れた骨を照らし合わせるか、並べてみることで、その動物の特徴を直感的に知ることができます。より細かい特徴を知りたい。そんなときは名称のすぐ下にある「AR」ボタンをタッチしてみてください。好きな場所でじっくり観察することができます。

担当教員によるコメント

本作品は、既存の展示形態を維持し、児童の学習意欲を促すARアプリケーションの研究開発というコンセプトに基づいて生まれた作品である。各動物の展示空間近くに配置されたマーカーを読み込むと、画面右半分に映し出される骨格を星座早見盤の如く、重ね見ることで肉体と骨格の関係を見出すことができる。動物園と博物館の要素をつなぎ、骨の部位を一つ一つ細部まで実際の動きに合わせて3DCGを使い、リアル性を追求し、子供が楽しみながら体験・体感出来るような作品に仕上げている。制作の達成にひたすら邁進する日々は、険しかったが、目標としているものにより近づく為に何をすれば良いのかを追求し試作を作り続けた。制作本作品は実際に動物園でのワークショップで大活躍し、こども達や動物園の方々に高く評価された。社会に向けて発信できる情報デザインを代表する作品である。

教授・楠 房子