有田焼のイベント企画

馬場 ひなの

作者によるコメント

私が多摩美術大学に入学する背景には自分の出身地である”有田町”が必ず関わっていると思いました。その中でも特産物である”有田焼”に重点を置き作品制作をしました。結婚式という節目の日に思い出に残るよう引き出物という形に落としこみ、有田焼の特徴を最大限に生かし、20-30代の層により身近により長く使って引き継いで欲しいと考え企画を考えました。このことがきっかけとなり、有田町へ何か貢献できこれからも素晴らしい有田焼を多くの方々に知っていただだける機会を作り上げられていけたらと考えています。

担当教員によるコメント

この作品は、有田町の出身者である作者が、有田焼の素晴らしさを多くの人に知ってもらいたいという思いでデザインされたものである。現地の窯元や商工会議所、販売者へのインタビュー調査によって、有田焼の魅力を発信するには制作側と広告側との連携の重要性が明らかとなり、SNSの活用をコンセプトにデザイン展開をおこなった。そこで20-30歳を対象にした「結婚式の引き出物」に着目し、窯元との対話によるオーダーメイドの有田焼きの提案をおこなった。それは長く大切な思い出として使ってもらうことをねらいとしたものである。オーダーから購入までの企画デザインと、その流れを支えるWEBサイト、ポスターやパッケージ、有田焼と窯元のパンフレットの制作をおこなった。地域の伝統産業を支える情報デザインの提案である。

教授・植村 朋弘