Time sensation

中村 有里菜

作者によるコメント

行為が変化するとき、その動きによって時間経過を感覚的に捉えることができる。
リズミカルな物事の行為の変化は一定のテンポと同時に時間が経過していることも表しているのではないかと考えた。
時間感覚を捉える表現方法として腕時計を使用し、1作品60秒の映像にまとめ、文字盤に映像が流れる作品を制作した。

担当教員によるコメント

街を構成する矢印や数字という様々なエレメントが、腕時計の小さなスペースにコレクションされているようで楽しい。腕時計が、スマートデバイスとして発展していく中でこのような時計の未来もあるのかもしれないと感じさせてくれた。中村さんは当初、グラフィックデザインにこだわり、追求するタイプであったが、学んでいく中で、動きのある表現への関心が広がった。元々持っていたセンスやディティールへのこだわりが、時計のインターフェイスだけでなく什器などの展示方法にも活かされており、高い完成度の作品となった。

教授・永井 一史、非常勤講師・岡室 健