卒業制作優秀作品集2020
統合デザイン学科

Ma Wenjin

Future Food Samples
未来の食べ物を想像する作品

技法・素材:ジェルワックス、粘土、pet板、アクリル、合成革、クレヨン
サイズ:H110xW110xD90mm(4点)、H50xW50xD10mm(32点)、H80xW80xD40mm(9点)、H100xW100xD225mm(4点)、H200xW100xD100mm(7点)、H730xW1030mm(6点)

100年後、200年後先の食生活はどうなるでしょう。テクノロジーの発展と今後顕在化して行く社会問題の背景では、食べ物はどのような変化をするでしょうか。 こちらの作品は、未来の世界という背景の下で誕生された様々の異色な食べ物を想像し、具現化させる作品です。

担当教員によるコメント

未来の食事。食欲という欲求は5年後10年後どうなっているのかを想定した意欲作だ。お弁当のようにレイアウトされたピルのアソート「ピル・ランチ」。一食分の栄養が摂れる。食材の不足から植物や昆虫を肉としてたべる時代が来ることを想定してオブジェクト。ペットボトルに層状に色別の液体がはいっている、ハンバーガーをイメージした「リキッド・バーガー」。2020年、コロナウイルスが蔓延し、現在も世界中が苦しんでいる。スーパーマーケットに開店前から人が並び、瞬く間に食材がなくなっている。ほんの1ヶ月前の常識や生活がガラッとかわる時代になった。マの作品は単にユニークだということではなく、これまでの食のスタンダードの劇的な変化を予感させるものになっている。ベジェ曲線で表現された情緒を排除した整理されたグラフィック表現も美しい。化学式やプログラムのような機能性のみに特化したイメージだ。博物館のキャプションのように冷静に表記されたタイポグラフィーや、ライトボックス上に一定の距離で配置されたこれらのオブジェクトは崇高なイメージすらある。マのビジュアライズへの貪欲な姿勢と表現力はこれからのアートディレクターとしてひたすら逞しい。

教授・佐野 研二郎、非常勤講師・小杉 幸一、榮 良太

  • prev
  • next
  • 積田 由依
  • 岡本 直也
  • 坂本 理恵
  • 相澤 遥奈子
  • 岡村 優華
  • 小野 泉
  • 小宮山 梢
  • 笹原 美裕
  • 鈴木 泰成
  • 鈴木 日苗
  • 田中 美紗都
  • 藤後 麻理絵
  • 德永 二紀
  • 樋口 あさ
  • Ma Wenjin
  • 村松 あおい
  • 山本 さら
  • 山本 優衣
  • 林 昭榮
  • 渡辺 由香
  • 和田 かのん

学科TOPへ