Peacock Partition

鈴木 歩

作者によるコメント

道具がコンパクトになることは、生活での使用シーンの幅を大きく広げる。中でも折りたたみプロダクトの機能的動作からは生物らしさを感じる。空間を瞬時に仕切るパーテーションとして、環境に適応し体を変形させるクジャクをモチーフに制作した。素材は次の循環型社会への適応を図り、変形が自在で軽く、循環性に富んだ紙を使用した。

担当教員によるコメント

鈴木歩さんの作品「Paper Partition」は、空間を瞬時に間仕切ることのできる新しいツールの提案である。着想はBiomimeticsのリサーチから得られた孔雀の雄の羽根の構造で、特徴である大きく開く面には扇子と同じ仕組みが用いられている。スタンドするための脚部の支柱から、羽根部分の開く面まで、全てが紙材、それも非木材紙を用いてつくられている。紙でつくられるパーテーションでは、機能面や使用素材からの制約が強く現れがちだが、この提案にはそれを感じさせない魅力がある。畳めることによる移動性、収納性の良さ、また森林資材の保護や、二酸化炭素排出抑制など、これからのモノのあり方を考えさせる作品としての可能性を大いに秘めている。

教授・濱田 芳治