落花流水(らっかりゅうすい), 落花流水(らっかりゅうすい)

冷 一夫

作者によるコメント

去年3月から、私は色を使い始めて、絵画において、物質的で、絵画性なものを本格的に考え始めました。日々、絵を描いていくうちに、モンタージュ、曲線、自然、植物、動物などの自分の制作にとって大事なポイントを振り返した。これらのポイントを絵の制作に持っていきたいので、今回のモチーフは『花』を選びました、そして、タイトルを『落花流水』にしました『落花流水』は複数の意味がある言葉です。昔の人は散る花、流れる水から、離別、別れを感じた。さらに日本語で男女関係を描写する場合があり、中国語で『さんざんな目にあう』意味もあります。2年間はあっという間に終わりましたが、2年間何かがあったかはこの言葉意味の変化のように、まだわからない。しかし、最初『落花流水』という文字の組み合わせがあったからこそ、次はいろんな可能性があるでしょう。

担当教員によるコメント

3年次に中国からやってきレイ イチフは、すでにアニメーションや漫画の優れたドローイングの技術を持っていた。繊細で美しい線のイラストレーションは、しかしまだ白黒の世界であり、イメージはコントロールされたものだった。そしてこの2年、彼がやってのけたのは描くということそのものが持っているエネルギーと、色の解放だったのだ。エモーショナルという言葉では物足りない、歌うような筆跡。花は咲き、人は踊り、生成と消滅の生命のダンスが始まっている。この始原のダンスを、彼は今後どのように続けていくのだろうか。きっと永遠に続くのだろう。彼は踊るように描き続けるのだろう。

教授・石田 尚志

  • 作品名
    落花流水(らっかりゅうすい), 落花流水(らっかりゅうすい)
  • 作家名
    冷 一夫
  • 作品情報
    『落花流水(らっかりゅうすい)』
    素材・技法:キャンバス、アクリル、色鉛筆、パステル
    サイズ:H53×W45.5cm

    『落花流水(らっかりゅうすい)』
    素材・技法:キャンバス、アクリル、色鉛筆、パステル
    サイズ:可変
  • 学科・専攻・コース