磁力 × 動き

森田 留奈

作者によるコメント

「回転をコントロールする」
外枠を握ることで、内側が回転する。手で握る際の力の強弱の差により、磁石と磁力を通すもの2つの距離が変わり、回転の速度と向きをコントロールできることを発見した。その特徴を利用し、8つの異なる構造を展開した。

担当教員によるコメント

この作品は引き合う力と反発する力という、誰もが思い浮かべる磁石の特性を使用したのではなく、反発(もしくは引き合う)際に生じる回転に着目したことが特筆すべき点である。これは森田留奈さんが磁力と動きをテーマとして磁石の特性を利用したいくつもの試作モデルや動きの検証を通して体験的に発見した価値である。また、回転の着眼点から、回転物の色や形状を変える事で視覚的な面白さのある作品に昇華出来ている。
実際に手で操作してみると、回転が生じる磁石との距離はかなり狭い範囲になるが、持ち手のサイズや反力を考慮した材質設定、回転部分の軽量化などに配慮してある事で操作感も良く、時間を忘れていつまでも遊んでしまう魅力がある。

講師・尾形 達

作品動画

  • 作品名
    磁力 × 動き
  • 作家名
    森田 留奈
  • 作品情報
    技法・素材:素材=木、紙、金属、磁石、金属片/技法=曲木、スポット溶接、粉末塗装
    作品形態:立体
    サイズ:1=H105×W150×D12mm、2、3=H105×W135×D10mm、4、5=H230×W90×D12mm、6、7、8=H100×W155×D12mm
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