ある円盤と水のかたち

鈴木 あかり

作者によるコメント

人の自然に対する行為によって建てられる建築物は半永久的に残ることを認め、人と自然と建築がどうやって均衡を取るか考える。均衡は安定したものでなく、三者の相互的な働きによって揺らいでいる。

担当教員によるコメント

シェルターとしての役目が建築としての始まり。とどこかで聞いた。果たしてそうだろうか。その疑問が通底している。
自然現象を受けとめる(必ずしもシェルターではない)建築の新たな解釈への提案として高く評価したい。それだけに、その立ち位置はかなりデリケート。
その建築が無かったときがこうで、あるとこうなるというひたすら素朴な記述を朴訥に表現し尽くしていくことでやっと伝えることができたと思う。
あまりに素晴らしい文学的記述だったが、言葉に語らせようとする重心には少々無理があると思った。

教授・松澤 穣

  • 作品名
    ある円盤と水のかたち
  • 作家名
    鈴木 あかり
  • 作品情報
    模型、ドローイング、図面
    素材・技法:発泡スチロール、モデリングペーストなど
    サイズ:(H=100、110、290、300、350)×W700×D700(5個)mm、H100×W300×D300mm(5個)
  • 学科・専攻・コース